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2008 年度 実績報告書

食事の楽しさの変化が食事時間におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19592413
研究機関昭和大学

研究代表者

向井 美惠  昭和大学, 歯学部, 教授 (50110721)

研究分担者 弘中 祥司  昭和大学, 歯学部, 准教授 (20333619)
大岡 貴史  昭和大学, 歯学部, 助教 (30453632)
キーワード保育園児 / ストレス / 食事時間 / 食行動
研究概要

本研究では、(1)安静時、(2)食事摂取後(食後)、(3)食事時間を制限した状態で食事摂取後(課題食後)の3つの状態において唾液を採取し、コルチゾール濃度およびα-アミラーゼ濃度を測定した。
食事は食パン1枚(約60g)とし、(2)の状態で食事時間を計測し、(3)ではその時間よりも短い時間で食べるように指示を行った。
測定したコルチゾール濃度およびα-アミラーゼ濃度では、いずれのマーカーでも安静時濃度が最も低い値を示した。また、食後はα-アミラーゼ濃度が安静時の濃度と比較して有意に高くなったものの、コルチゾールの濃度は変化しなかった。課題食後はいずれのマーカーも安静時および食事摂取後と比較して著明に高い値を示した。
次に、通常時の食事時間と課題食時の食事時間との比率を、ストレスマーカーの濃度の比率と比較した。コルチゾール濃度では、食事時間とマーカー濃度との間に明らかな関連はみられなかった。α-アミラーゼ濃度については、通常の食事時間よりも課題食の食事時間が短くなるにつれ、α-アミラーゼ濃度も上昇する傾向がみられた。
以上の結果から、食事時間を制限した状態が生体に対して急激なストレスを与える可能性が示唆された。特に、食事時間を大きく制限した場合、不快刺激の指標のひとつとして使用されているアミラーゼの活性が上昇することから、急いで食べさせることは、食事を行う際の大きなストレスとなりうる可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 離乳期の食事についての保護者の疑問や不安に関する実態調査2009

    • 著者名/発表者名
      大岡貴史, 弘中祥司, 向井美惠ら
    • 雑誌名

      口腔衛生会誌 59

    • 査読あり
  • [学会発表] 食環境の変化が食事の楽しさに与える影響について唾液中のストレスマーカーを用いた観察2008

    • 著者名/発表者名
      大岡貴史, 弘中祥司, 向井美惠ら
    • 学会等名
      日本口腔衛生学会
    • 発表場所
      大宮(埼玉)
    • 年月日
      2008-10-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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