研究課題/領域番号 |
19592414
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
松坂 賢一 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (70266568)
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研究分担者 |
吉成 正雄 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10085839)
石原 和幸 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00212910)
井上 孝 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (20125008)
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キーワード | 老化 / 再生医学 / アンチエイジング / 口腔 / 細菌 |
研究概要 |
加齢に伴う組織の形態学的あるいは機能的な変化は避けることのできない事象である。歯牙の寿命を左右する因子の一つである歯髄も同様に、加齢に伴って変化することが知られている。本年度の研究成果として、本研究の目的である口腔のアンチエイジングを実現するために、歯髄の加齢による変化について恒常性維持機構のうち、石灰化(CBFA-1)、象牙質形成能(DSP)、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、熱ショックタンパク(HSP-27)のmRNAレベルでの発現を把握した。 ラット歯髄細胞を培養し、経時的な変化をRT-PCR法にて検索した。その結果、若いラットの歯髄は老齢ラットの歯髄に比較して、CBFA-1およびDSPmRNAの発現が高く、VEGFおよびHSP-27mRNAの発現は低い値を示した。これは、障害性刺激に対する防御反応として、若齢者の歯髄は石灰化による防御反応が主体で、高齢になると血管内皮細胞の増殖因子を発現することによって環境を改善およびHSP-27の発現により細胞自ら防御するように働くことが示された。 本研究により、歯牙の寿命を延長させるために歯髄保存療法への年齢により考慮する必要があると思われた。
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