研究概要 |
この研究では中年の健常者で歯周状態と全身的な指標の関連を検討し,歯周に何らかの所見がある者には,生活習慣病関連の指標に異常値が多く見られる傾向があることを明らかにした.また多数の歯の喪失につながる歯槽骨の吸収について,慢性炎症の病巣に多く見られる単球がマクロファージへと分化する際に,骨吸収を制御する分子であるosteoprotegerinの発現が誘導されることをin vitroの実験で明らかにした.これらは歯周病の早期発見と治療に有用な結果であり,今後の応用に結びつけたいと考えている.
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