研究課題/領域番号 |
19592422
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研究機関 | 静岡県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
藤原 愛子 静岡県立大学短期大学部, 教授 (30342075)
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研究分担者 |
那須 恵子 静岡県立大学短期大学部, 講師 (30099428)
有泉 祐吾 静岡県立大学短期大学部, 教授 (00175978)
中村 和美 静岡県立大学短期大学部, 助教 (90442194)
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キーワード | 災害時歯科医療 / 災害時歯科保健 / ボランティア / 災害ストレス / 被災者 |
研究概要 |
平成19年度に行った調査結果を基に、2種の方法で世間に公表した。 1. 第67回日本公衆衛生学会において、『被災時における歯科保健医療体制の整備状況と今後の課題』と題するポスター発表を行った。各都道府県歯科医師会の、(1)災害時対応マニュアルと被災時歯科医療対応部署、(2)災害時歯科医療対応のための組織連携体制、(3)発災時に想定している歯科医療ニーズの種類と備蓄している器材、について準備状況を報告し、被災者が歯科保健医療支援を適切に享受するには、被災県対策本部との連携体制ならびに歯科保健医療ボランティアとの連携も視野に入れた組織体制作りが急務であることを報告した。 2. 静岡県立大学短期大学部歯科衛生学科において、新たに選択科目「災害時歯科保健」を開講した。対象は最終学年である3年生とし、本研究により得られた成果をもとにシラバスを作成した。【目的】被災後の保健医療現場では、歯科保健医療担当者にも災害ストレスを考慮した対応が求められる。災害時歯科保健医療の場における歯科衛生の意義と目的を理解し、これまでに学んだ歯科衛生の理論・技術を応用する能力を養うとともに、被災者に寄り添うボランティアとしての心構えを構築する。【授業計画】第1講災害の種類および歯科保健医療の特性、第2講被災者の生活支援と歯科保健医療支援のための組織、第3講被災者の生活場所と歯科保健課題、第4講被災地における歯科医療-需要と歯科衛生士の役割-、第5講災害ボランティア、第6講避難所における歯科衛生プログラム、第7講仮設住宅生活者に対する歯科衛生プログラム、第8講まとめ。
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