研究課題/領域番号 |
19592424
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
野戸 結花 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (80250629)
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研究分担者 |
廣田 和美 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20238413)
佐藤 哲観 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30281934)
工藤 美穂子 弘前大学, 大学院・医学研究科, 助教 (30003411)
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キーワード | マッサージ / 症状緩和 / 唾液中バイオマーカー / STAI |
研究概要 |
疼痛やその他の苦痛症状の緩和を目的とした看護介入の効果を検証するために以下の研究を実施。 (1)健康女性25名を対象に背部マッサージ(軽擦法、オイル使用)を行い前後でSTAI、バイタルサイン、唾液バイオマーカーを測定した。結果、心拍数およびSTAIは有意に減少、唾液中α-amylaseおよびcortisolは変化なく、唾液中chromogranin-Aは有意に上昇した。以上から、マッサージは免疫的に有益な効果をもたらす可能性があることが推測された。 (2)本学医学部附属病院麻酔科外来にがん性疼痛等の症状コントロール目的で受診しているリンパ浮腫を有する患者6名に複合的理学療法(CDP)を施行し、経時的に周径値計測を含む評価を行った。結果、平均患肢容積は7614±1075mlから6485±669mlに有意に減少し(p<.05)、平均容積変化量は-1129±751ml、平均浮腫減少率は14.2土7.8%であった。片側性リンパ浮腫患者では平均患肢-健肢容積差は2636±883mlから1508土754mlに減少し、進行がん患者のリンパ浮腫に対するCDPの有効性が示唆された。 (3)がん治療およびがん性疼痛等の症状コントロール目的で入院している患者にマッサージ(軽擦法、オイル使用)を施行し、前後でSTAI、バイタルサイン、唾液バイオマーカー(唾液中α-アミラーゼ濃度、唾液中クロモグラニンA濃度、コルチゾール濃度、唾液中IgA)を測定。現在も継続中である。
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