アサーショントレーニングのプログラムを作成し、パイロット研究をおこなった。 1)アサーティブネス・プログラムは、米国において行動療法の博士号の学位を持つ開業カウンセラーから直接指導を受けた研究代表者が中心となり、日本人の文化をふまえ日本独自のトレーニングプログラムを完成した。その際、先行研究におけるアサーティブネスの評価スケール日本版RAS(Rathusassertiveness schedule)を作成した共著者である研究者6名(心理学及び心理社会的問題の研究者、看護学の研究者、医学の研究者、医療従事者等)の研究協力を得た。プログラムは、Anne Dicksonの推奨プログラムを参考に短縮版を作成した。 2)パイロット研究 2007年6月協力の得られた2病院(順天堂伊豆長岡病院・独協医科大学病院)に研究者(鈴木)及び協力者(丸山)が出向きトレーニング及び調査を行った。対象の看護師約90名を無作為にトレーニング群(45名)と対照群(45名)に分けた。両群にRASにてアサーティブネスの評価、MBI(Maslach Burnout Inventory)にてバーンアウトの測定を行い。トレーニング群には、アサーショントレーニングを1日間(午後4時間:セション内容はアサーティブネスの概念の紹介、人間の権利の定義と受容、不条理な思いこみと消極的な自己表現、前向きな信念のシステムを作ること、臨床現場でのアサーティブネス適用のためのロールプレイ予定)行った。3ケ月追跡し2007年9月にアサーティブネスとバーンアウトの評価し2群のアサーティブネスとバーンアウト得点の調査を行った。さらにその結果を受けて、アサーショントレーニングプログラムの評価、修正を行う予定。 3)2007年9月調査終了後、アサーショントレーニングを行わなかった対照群にアサーショントレーニングを行った。
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