笑いに関与する作る表情筋群ストレッチ刺激に顔面の経穴に指圧を加えるとリラックス効果が向上するという仮説を実証するために、顔面にあるいくつかの経穴を刺激する手順を考案し、実施時の心拍より自律神経系の変化を解析した。その結果、経穴を笑いに関与する表情筋に沿ってリズムカルに指圧すると、指圧を加えない時より副交感神経成分が有意に増加し(p<0.05)、交感神経成分が有意に減少した(p<0.05)。この方法を介護現場で介護士が食事介助をする時に実施することを試みたが、有効な効果を得ることができなかったため、表情筋刺激のみで実験を行ったところ、食事介助を実施する前に表情筋をストレッチ刺激すると食事介助中から終了まで介護士の副交感神経成分が有意に増加し(p|<0.05)、リラックスしてケアが提供できることが明らかになった。
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