皮膚創傷を美しく治癒させる看護ケアのための動物を用いた基礎的研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19592433
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 基礎看護学
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 中谷 壽男 金沢大学, 保健学系, 教授 (60198124)
• 研究分担者: 須釜 淳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (00203307) ; 紺家 千津子 金沢大学, 保健学系, 准教授 (20303282) ; 大桑 麻由美 金沢大学, 保健学系, 准教授 (30303291)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 基礎看護学 / 看護技術 / 皮膚創傷治癒 / 看護ケア

研究概要

皮膚創傷治癒に重要な因子を動物実験で示した。創傷治癒過程のどの時期でもタンパク栄養は重要であった。創に角があるとそこが突出した瘢痕になるので,角を作らないようにすることが重要であった。リンパ管が正常に新生されることが重要であった。エストロゲンの存在は重要であった。キトサンオリゴ糖の液やイソフラボンが創傷治癒に有効かどうかはまだ不明で,今後の検討が必要であった。このような結果を利用することが,看護技術・ケアに重要である。

研究成果

• [雑誌論文] 肘窩における皮静脈と皮神経の走行関係:静脈穿刺技術のための基礎研究。 (2010)
  • 著者名/発表者名: 木森佳子, 臺美佐子, 須釜淳子, 中谷壽男
  • 雑誌名: 形態・機能 8 ページ: 67-72
  • 査読あり
• [雑誌論文] 筋肉注射で重要な生体の腋窩神経走行推定のために, 後上腕回旋動脈を超音波血流検知器および超音波診断装置で測定することの有効性の研究。 (2010)
  • 著者名/発表者名: 原由里子, 黒川佳奈, 浦井珠恵, 大桑麻由美, 中谷壽男
  • 雑誌名: 形態・機能 8 ページ: 59-65
  • 査読あり
• [雑誌論文] Relationship between lymphangiogenesis and exudates during wound healing process of mouse skin full thickness wound. (2009)
  • 著者名/発表者名: Shimamura, K., Nakatani, T., Ueda, A., Sugama, J., Okuwa, M.
  • 雑誌名: Wound Repair and Regeneration 17 ページ: 598-605
  • 査読あり
• [雑誌論文] 腋窩神経の走行を推定するために, 神経に伴行する後上腕回旋動脈の位置をポケット型超音波血流検知器を用いて測定することの有効性の研究。 (2008)
  • 著者名/発表者名: 島村きみ, 大桑麻由美, 中谷壽男, (他6名)
  • 雑誌名: 形態・機能 6 ページ: 83-87
  • 査読あり
• [雑誌論文] 1%キトサンオリゴ糖の長期腹腔内投与による皮膚創傷治癒への影響と腹膜炎の誘起。 (2008)
  • 著者名/発表者名: 島村きみ, 紺家千津子, 大桑麻由美, 須釜淳子, 中谷壽男, (他3名)
  • 雑誌名: 形態・機能 6 ページ: 83-87
  • 査読あり
• [雑誌論文] ずれが褥瘡治癒に及ぼす影響-ラット褥瘡モデルを持田組織学的研究- (2007)
  • 著者名/発表者名: 藤居久美子, 須釜淳子, 中谷壽男, 真田弘美, 大桑麻由美
  • 雑誌名: 日本褥瘡学会誌 9 ページ: 152-159
  • 査読あり
• [雑誌論文] Relationship between the distribution of myofibroblasts, and stellar and circular scar formation due to the contraction of square and circular wound healing. (2007)
  • 著者名/発表者名: Mawaki, A., Nakatani, T., Sugama, J., Konya, C.
  • 雑誌名: Anatomical Science International 82 ページ: 147-155
  • 査読あり
• [雑誌論文] Gross anatomical study of the sympathetic cardiac nerves in the house musk shrew (Suncus murinus). (2007)
  • 著者名/発表者名: Tanaka, A., Tanaka, S., Miyamoto, K., Yi, S.-Q., Nakatani, T.
  • 雑誌名: Anatmomical Record: Advances in Integrative Anatomy and Evolutionary Biology 250 ページ: 468-476
  • 査読あり
• [雑誌論文] 1%キトオリゴ酸の腹腔内投与がマウスの皮膚創傷治癒過程におよぼす効果。 (2007)
  • 著者名/発表者名: 島村きみ, 紺家千津子, 須釜淳子, 中谷壽男, (他4名)
  • 雑誌名: 形態・機能 5 ページ: 97-104
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influence of the timing of switching a protein-free to a protein-containing diet on the wound healing process in a rat all-layer skin defect.
  • 著者名/発表者名: Tsuda, K., Nakatani, T., Sugama, J., Okuwa, M., Hiromi Sanada, S.
  • 雑誌名: International Wound Journal (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] 筋線維芽細胞による, 四角形皮膚創傷の治癒過程における創の形態。 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中谷壽男, 浦井珠恵, 大桑麻由美, (他7名)
  • 学会等名: 第115回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 盛岡県県民会館(岩手県)
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] 角のある皮膚創傷の治癒過程における瘢痕の形-筋線維芽細胞との関連性を中心に-。 (2009)
  • 著者名/発表者名: 浦井珠恵, 中谷壽男, 大桑麻由美, 松尾淳子
  • 学会等名: 第39回日本創傷治癒学会
  • 発表場所: 都市センターホテル(東京都)
  • 年月日: 2009-12-09
• [学会発表] 肘窩における皮神経と皮静脈の走行関係:皮静脈内注射と行うための基礎研究。 (2009)
  • 著者名/発表者名: 木森佳子, 臺美佐子, 中谷壽男, 須釜淳子
  • 学会等名: コ・メディカル形態機能学会第8回学術集会
  • 発表場所: 仏教大学(京都府)
  • 年月日: 2009-09-12
• [学会発表] 無蛋白食がラット皮膚全層欠損層の治癒過程に及ぼす影響-筋線維芽細胞と新生血管について-。 (2009)
  • 著者名/発表者名: 木森佳子, 伊東美穂, 石黒春奈, 永井幸恵, 中谷壽男, 大桑麻由美
  • 学会等名: 第11回日本褥創学会学術集会
  • 発表場所: 大阪国際会場(大阪府)
  • 年月日: 2009-09-05
• [学会発表] マウス皮膚創傷治癒過程におけるリンパ管新生と浸出液との関係。 (2008)
  • 著者名/発表者名: 島村きみ, 中谷壽男, 須釜淳子, 紺家千津子, 大桑麻由美, (他4名)
  • 学会等名: 第10回日本褥瘡学会学術集会
  • 発表場所: 国際展示場(兵庫県)
  • 年月日: 2008-08-30
• [学会発表] Relationship between exudate and new lymphatics during wound healing (2008)
  • 著者名/発表者名: Shimamura, K., Nakatani, T., Sugama, J., Konya, C., Okuwa, M., (他3名)
  • 学会等名: 3rd World Union of Wound Healing Societies
  • 発表場所: Metro Toronto Convention Centre (Canada)
  • 年月日: 2008-06-06
• [学会発表] キトサンオリゴ糖水溶液の皮膚全層欠損創への塗布が創傷治癒過程におよぼす影響。 (2007)
  • 著者名/発表者名: 中谷壽男, 大桑麻由美, 島村きみ, 須釜淳子, 紺家千津子
  • 学会等名: 第37回日本創傷治癒学会
  • 発表場所: 横浜ロイヤルパークホテル(神奈川県)
  • 年月日: 2007-12-06
• [学会発表] キトサンオリゴ糖の皮膚創傷への貼付による皮膚炎の誘起。 (2007)
  • 著者名/発表者名: 島村きみ, 中谷壽男, (他7名)
  • 学会等名: コ・メディカル形態機能学会第6回学術集会
  • 発表場所: 愛媛大学(愛媛県)
  • 年月日: 2007-09-15
• [学会発表] 無蛋白食から蛋白食へ変更時期がラット皮膚全層欠損層の創傷治癒過程に及ぼす影響。 (2007)
  • 著者名/発表者名: 津田恭子, 中谷壽男, 須釜淳子, 紺家千津子, 大桑麻由美, (他5名)
  • 学会等名: 第9回日本褥瘡学会学術集会
  • 発表場所: 前橋商工会議所会館(群馬県)
  • 年月日: 2007-09-07
• [学会発表] The effect of chitooligosaccharide on the process of skin wound healing of mice. (2007)
  • 著者名/発表者名: Shimamura, K., Nakatani, T., Konya, C., Sugama, J., (他4名)
  • 学会等名: The 20th annual symposium on Advanced Wound Care and the Wound Healing Society Meeting
  • 発表場所: Tampa Convention(USA)
  • 年月日: 2007-05-01
• [図書] ナースのためのプロフェッショナル“脚"ケア(真田弘美,大桑麻由美編著),第1章アセスメントと実践のもととなる正常な脚の構造・機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中谷壽男, 他3名
  • 総ページ数: 1-18
  • 出版者: 中央法規
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://square.umin.ac.jp/sugama/