研究概要 |
平成19年度に実験を終了した「健康高齢者におけるハンドマッサージの自律神経活動および心理面への影響」,および「高齢者におけるハンドマッサージの自律神経活動および心理面への影響-高血圧群と非高血圧群との比較検討-」を学会で発表し,それぞれ論文投稿の準備中である。 本研究は将来的には患者や在宅における要介護者への看護ケアのひとつとして,ハンドマッサージをより効果的に実践することを目標としている。血圧などの循環器疾患患者にリラクセーション訓練を実施する際には医学的注意が必要とされている。今回の健康な高齢者および高血圧罹患者における結果より,ハンドマッサージのリラクセーション効果のみならず,安全性も明らかにすることができたと考えている。 平成21年度には,より効果的なハンドマッサージの実施方法として,看護実践場面で日常的に実施されている足浴との組合せによる相乗効果を明らかにするため,健康高齢者と対象として〔ハンドマッサージのみ〕〔足浴のみ〕〔足浴中ハンドマッサージ〕のリラクセーション効果を自律神経活動および心理面から比較検討することを予定している。そこで予備実験を必要に応じて繰り返し実施し,実験計画を立案した。併せて,文献検討に基づきデータ解析法の見直しを行った。 また,現在実験はすべて山梨大学で実施しているが,被験者の確実な確保のため,研究分担者 山崎が所属する園田学園女子大学でも実験を並行して実施できるよう,実験環境の整備を行った。
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