研究課題/領域番号 |
19592440
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
阿曽 洋子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (80127175)
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研究分担者 |
矢野 祐美子 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80335398)
新田 紀枝 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20281579)
伊部 亜希 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80452431)
細見 明代 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (70190212)
山本 美輪 明治鍼灸大学, 看護学部, 講師 (70353034)
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キーワード | 座位 / 姿勢 / 自律神経 / 脳活性 / 看護援助 |
研究概要 |
本研究の目的は、仰臥位からギャッチベッド上での座位への姿勢変化したときの大脳の活動状態を生理学的・主観的な指標を用いて評価・分析を行い、座位姿勢が大脳を活性化させる看護ケアとして有用かどうかを確認するための基礎的な検証を行うことである。平成19年度は平成20年度の本実験のためのプレ実験を行うことであった。 シルバー人材センターに登録の健康高齢者男女計45人(男性22名、女性23名)を対象に(1)基礎データ(年齢、身長、体重、実験前後の血圧・脈拍)、(2)大脳活性指標(脳波:脳波計使用、大脳局所ヘモグロビン値:レーザー組織血液酸素モニーター使用)、(3)主観調査(覚醒度)、(4)自律神経機能評価指標(心電図解析による高周波及び低周波成分、心拍数)のデータを収集した。 結果は以下の通りである。(1)基礎データ(平均±SD)1)年齢(歳):全体;68.7±3.0、男性;69.0±3.2、女性;68.5±2.8、2)身長(cm):男性;165.6±4.8、女性;152.5±5.0、3)体重(kg):男性;64.0±7.4、女性;51.6±8.8、4)収縮期血圧(mmHg):男性(前)131±14.6(後)132±15.1、女性(前)119±14.0(後)126±14.6、5)拡張期血圧(mmHg):男性(前)79±6.5(後)80±7.4、女性(前)72±9.2(後)76±9.8、6)脈拍(回/分):男性(前)65±10.4(後)61±10.6、女性(前)66±9.6(後)60±8.5統計学的には、男性は実験前と比較すると、実験後の脈拍に有意な減少がみられた。女性は、収縮期、拡張期共に実験後の血圧の有意な上昇、脈拍の有意な減少がみられた。実験前後値の変化量の男女比較においては、収縮期血圧のみ女性の方が有意に多かった。他のデータについては、現在解析中である。
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