研究課題
これまで開発してきた看護技術に関するコンテンツの見直しを行った。作成していたWEB教材の手順は、臨床の場との整合性を考えて修正し、さらにビデオ教材部分で理解しにくいと思われる点や重要性が増した部分など改善の必要性がある箇所を洗い出した。その結果、手洗い・注射の準備・筋肉注射・静脈注射・点滴静脈注射・採血では、作成時からの時間経過に伴い臨床の場との整合性がとれていない箇所があったため、その部分を新たにビデオ撮影し、修正した手順に合わせて編集を行った。また、細部の手技や手順がわかりにくかった所は細部にわたる看護技術の視覚的映像を追加して、新バージョンのWBT教材を作成した。さらに、各々のWEB教材には、確実な知識の習得が可能となるようコンテンツに合わせて作成した確認テスト問題を組み合わせた。テストはWBT教材と同じページに設定し、予習・復習ともに施行可能とした。教材は、WebCTを使用した教育システムを活用して、看護学生の知識・技術の習得に役立てた。平成19年度の看護技術学では、模擬患者による技術チェックを年に2回実施した。実施内容は、バイタルサイン測定、シーツ交換、体位変換、車いす移乗と移送、寝衣交換であったが、WBT教材を活用した学習により技術習得度は高く、90%の学生がA評価を受けた。作成したWBT教材の中から注射・採血に関する教材を臨床看護師に視聴してもらい評価を受けたが、WBT教材の重要性・必要性は認識しながらも、基礎教育で使用する教材は臨床看護師が求めるものとズレがあり、臨床看護師は基本よりも「コツ」など詳細部分を重視していることが明らかとなった。なお、手洗いについてはWeb上で一般に公開を予定して、手続きを進めている。
すべて 2007
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看護教育 48(4)
ページ: 292-297
日本看護学教育学会誌 17(2)
ページ: 41-44