研究課題/領域番号 |
19592448
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
山内 一史 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20125967)
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研究分担者 |
伊藤 収 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (40320246)
浅沼 優子 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (10305261)
遠藤 良仁 岩手県立大学, 看護学部, 助教 (00438087)
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キーワード | CHI / ヘルスコンシュマ / Webページ |
研究概要 |
本年度目標は、コンシュマヘルスインフォマティクス(CHI)分野で先進的な役割を果たしているアメリカ看護界が、根拠に基づく医療実現のための情報戦略として昨年末提案した指針が、この分野の国際動向にどのような影響を与えたかを確認することと、今までの成果を発表すること、国内のCHI普及のためのWebページを完成させることである。国際動向として、Medinfo2010では、CHI関連の発表は12件であったが、アメリカ以外の国からの発表がほとんどであることより、既にアメリカを中心に研究され検討された問題が、他の国々へのこの分野の普及に伴って研究されつつある状態と推測された。更に、アメリカの現状を知るため、アメリカ看護協会のWebページから発信された一般向け新型インフルエンザに関する内容とその発信形態を、日本看護協会のWebページからの発信と比較した結果、ユーザインターフェースへの配慮に差は無いものの、積極的かつ持続的に発信つづける意欲に差があることが明らかになった。また、国内のCHI普及のためのウェブサイトのユーザの探し易さ改善のため、アメリカの定評のあるヘルスコンシュマ向けWebページのアルファベットインデックスを比較検討し、先進的なアメリカにおいてすら、インデックスとして使用する項目名の標準化は進んでいないが、優先的に取り上げるべき項目があること、疾患の普及した俗称は積極的に取り入れることなどが明らかになり、これらを踏まえて提示リストの改定を行う必要があることがわかった。ただし、東日本大震災の影響で、報告書出版は断念せざるを得ない状況になり、また、Webページ作成もわれわれの手だけで作成した仮のものを公開せざるを得ない状態になったので、今後も時間をかけてサイトの完成度を高めるつもりである。
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