研究課題/領域番号 |
19592460
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
グレッグ 美鈴 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)
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研究分担者 |
林 千冬 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)
重松 豊美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (50315321)
河野 政子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (50438248)
吉田 こずえ 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (60438249)
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キーワード | 新卒看護師 / 卒後研修 / 指導者教育プログラム / 支援システム / ローテーション研修 |
研究概要 |
本研究は、新卒看護師の卒後研修を支える指導者教育プログラムおよび支援システムを開発することを目的としている。平成19年度は、国内で新卒看護師のための長期間の卒後研修(6ヶ月以上)を実施している病院での指導の実際、指導者教育および支援の現状と課題を明らかにすることを目標とした。 該当する6病院で、8名の研修責任者(看護部長、副看護部長、教育担当師長)、9名の研修指導者(師長、主任、副主任、スタッフ)、6名の研修生(新卒看護師)に対して、半構造化インタビューを実施した。インタビュー内容の逐語録を作成し、質的記述的に分析した。 その結果、研修形態は、3タイプに分類された。タイプAは6ヶ月研修で目的は看護師確保、タイプBは1年研修で目的は看護師の質向上、タイプCは1年研修で目的は早期離職予防であった。研修責任者は、「指導体制の統一の困難さ」、「研修生の学びが積み重ならない」ことを課題として挙げていた。研修指導者は、院内のプリセプター研修以外に学びの機会は少なく、「他病棟での経験の把握が困難」、「スタッフへの研修制度浸透の問題」により「指導がしにくい」と感じていた。研修生は、「患者の状態の変化の流れがわかった」「場が変わることによって得た気づきがあった」とする一方で、「指導の違いに戸惑う」経験をしていた。 これらのことから、研修目的が異なっても、院内に研修制度を浸透させ、病院全体で研修生を育てる姿勢が重要であること、各部署での具体的目標の明確化や指導マニュアルの整備をすること、指導者の経験年数が少ない場合、学習機会や指導者同士の情報交換を含めたサポート体制が必要であることが明らかとなった。 卒後研修は、今後増えることが予想され、実施に際して活用可能な結果が得られたと考えられる。今年度に発表を予定している。
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