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2007 年度 実績報告書

キネステティクスを用いた介助法の効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19592464
研究機関大阪府立大学

研究代表者

杉本 吉恵  大阪府立大学, 看護学部, 教授 (40280185)

研究分担者 青井 聡美  県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (10321217)
塩川 満久  県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (60263654)
三宅 由希子  県立広島大学, 保健福祉学部, 助手 (60433380)
池田 ひろみ  県立広島大学, 保健福祉学部, 助手 (60448800)
高辻 功一  大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70127249)
キーワード看護学 / キネステティクス / 介助法 / 看護技術 / 体位変換 / 腰痛
研究概要

1.欧州におけるキネステティクスの臨床現場への導入について視察(平成19年11月19日〜平成19年11月30日):ドイツの私立病院Katharinen Hospitalでは、看護部が主導してキネステティクスの研修を看護師に受けさせていた。研修を受けさせるための費用がかかるため、病院の看護師にキネステティクスのトレーナーの資格を取らせ、院内での研修ができるようにしていた。実際のケアの場面では移乗動作などにキネステティクスが活用されていた。オーストリアでは、人口の高齢化に伴い50歳以上の労働者が長く健康に働くことができるようにという施策が展開されており、その方策の一つとして公立病院のLandeskrankenhaus Horgasにキネステティクスを導入し、その効果を検討していた。そこでは、キネステティクスの研修会が組織的に行われており、看護師だけでなく医師や調理師、庭師なども研修を受け、その結果として腰痛が減少したと説明を受けた。調理師や庭師などは、キネステティクスの考え方を学び楽な身体の動かし方について研修をしていた。高齢者施設のPflegeheim Volkshilfeでも、ケアにキネステティクスが導入されており、介護職員からは以前の方法に比べ介助が楽にできるようになったと説明を受けた。日本においても人口の高齢化が進んできており、介護力のみならず労働力を減少させないためにも、キネステティクスを介護力の必要な臨床に導入する取り組みが必要と考えられた。
2.キネステティクスを用いた介助法の習得:フランク・ハッチ氏が行うキネステティクスのアドバンス研修会(平成19年9月14〜16日)に、青井、三宅、池田が参加し、キネステティクスの技術の習得を目指した。
3.キネステティクスを用いた介助法と一般的な介助法における身体的負担の比較:仰臥位から端坐位への体位変換においてはキネステティクスを用いた介助法の方が、介助にかかる時間が長いが1秒間あたりの筋活動量が小さく腰部への身体的負担が少ないことが示唆された。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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