研究目的:看護管理者が自分の組織を変革するための手段として活用するために、「看護組織における組織文化の測定尺度」の洗練化と、それを用いた組織変革システムを構築する。 平成21年度研究課題と実績 1.「看護組織における組織文化の測定尺度」を洗練化するためのデータを収集する。 平成17年に「看護組織における組織文化の測定尺度」を用いて、組織文化を量的に測定した28総合病院のうち、特徴的であった1総合病院を対象に、平成21年9月にフィールド調査を行った。そして、量的調査結果と質的調査結果を比較検討することで、「看護組織における組織文化の測定尺度」の妥当性を検証した。また同時に、測定尺度の洗練化のためのデータを収集した。 2.「看護組織における組織文化の測定尺度」を用いた看護組織の組織変革を起こすための看護管理者のリーダーシップを明らかにする。 組織変革の要である「看護師長の役割」について、4総合病院の看護師長達を対象にしたフォーカス・グループインタビューを行った。そして、得られたデータを、研究協力者である社会心理学の研究者及び看護師長達と一緒に、質的帰納的に分析し、看護師長の役割を抽出した。
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