本研究の最終目標は、「小児がんの子どもが病気を自分のこととして捉え、自分が受ける処置や自分の生活を選んだり、決めたりすることができるように援助すること」である。その一つの方法として現代の子どもの興味を引きやすい、また馴染み深いComputer Aided Instruction(CAI)を用いた援助プログラムを作成する。 まず、(1)小児がんの子どもが、苦痛を伴う治療を主体的に乗り越えることを促す看護援助に関して病院の看護師を対象に郵送により実態調査を計画する。次に、(2)実態調査の結果と、千葉県下の小児がんの子どもの看護の経験のある看護師による専門家会議を通して疾患別のCAIの内容を検討し、プログラムを使用した介入を実施する。疾患は、〔白血病〕〔固形腫瘍(神経芽腫など手術あり)〕〔脳腫瘍(手術&放射線〕の3種類程度を予定している。
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