研究概要 |
本年度は、平成17〜18年度の基盤研究(C)「救急看護における看護実践能力の向上を目的としたコンテンツ及び教材開発に関する研究」で作成したCAI教材に対し、文献・ガイドライン2005のエビデンスおよび専門家による見直しを行った。CAI教材の教育内容を精選するために,看護系4年生大学157校(国立系85校,私立系72校)の救急看護担当教員157名及び救急救命センター202施設(救急救命センター165施設,高度救急救命センター21施設,新型救急救命センター16施設)の新人看護師教育担当看護師202名に対し,教育が必要と考える蘇生法の技術について質問紙調査を行っている。その結果,両者とも必要性があると考える技術内容は,「心肺蘇生法の意義」「呼吸の観察方法」「頭部後屈顎先挙上法」「気道確保の原理」「意識の観察」「AED使用時の注意事項」「AED操作の手順」「AEDの目的・原理」「胸骨圧迫と人工呼吸の回数比」「胸骨圧迫の位置」「循環の観察方法」「心肺蘇生法の継続の必要性」「圧迫の強さとテンポ」「胸骨圧迫の原理」「人工呼吸の原理」「応援の要請」「周囲の安全確認・感染防御」「患者のQOL」であった。この結果に文献及びガイドライン2005の内容を加え,CAI教材の再構築を行った。 現在,CAI教材の有用性を確認するために岐阜大学医学部内の倫理審査委員会へ提出する研究計画書を準備している。
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