研究課題/領域番号 |
19592493
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村上 京子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10294662)
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研究分担者 |
辻野 久美子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60269157)
沓脱 小枝子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50513785)
伊東 美佐江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
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キーワード | 先天異常 / 出生前診断 / 看護職 / 遺伝看護 |
研究概要 |
先天異常児が疑われる妊婦・家族の出産・育児準備と支援する看護職の困難感について把握するため、(1)周産期・小児期の看護職への実態調査・文献調査、(2)先天異常が疑われるケースの支援について実施、調査を行った。 1. 周産期・NICU・小児病棟の看護者に対し、先天異常児と関わった経験、実践で困難に感じたことについて実態調査を行い、まとめを発表した。 山口県内の132施設に調査を依頼し、同意の得られた20施設318名の看護職に質問紙調査を実施した(有効回答数251名)。出生前診断の内容に関する相談を受けた50名(19.9%)、「胎児の異常がある中絶時のケア114名(45.4%)、胎児の先天異常が疑われる妊婦のケア74名(29.5%)、出生時(後)に先天異常が疑われたケースのケア166名(66.1%)、遺伝性疾患患児のケア53名(21.2%)がケアの経験を持っていた。 2. 周産期看護職、特に助産師に必要な遺伝看護実践能力について、文献調査を行い、論文としてまとめた。 イギリスフリマス州立大学Skirton教授との共同研究により、先行研究で示された実践能力について過去10年間(1999-2009)の文献を調査し、イギリスと日本で比較した。日本でのこの分野の研究は6文献と少なく今後の調査の必要性が示唆された。 3. 先天異常児が疑われる妊婦・家族にバースプラン(妊娠・出産ケア計画)をもとに支援の実施を行っている、症例数が少なく、今後さらにケースの積み重ね、まとめを行う予定である。
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