研究課題/領域番号 |
19592495
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
中村 慶子 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40263925)
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研究分担者 |
薬師神 裕子 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10335903)
山崎 歩 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20457352)
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キーワード | 小児 / 1型糖尿病 / サマーキャンプ / チームアプローチ / 患者教育・支援 / 自己管理 / 家族 / 教育者育成プログラム |
研究概要 |
慢性疾患を持ちながら生活する小児とその家族を対象に、チームアプローチによる自己管理を支援するための方法論を示し、疾患や病期、病状、発達段階に特徴的な支援モデルの構築と、継続的な検討を行うことを目的に活動を継続した。特に1型糖尿病を持つ小児と家族を対象に、具体的で実践的な支援方法の開発と、それらを発展させるための教育者や支援者育成、患者間の自己管理支援システム構築をすすめた。 1.1型糖尿病を持つ子どもの自己管理支援に関する研究 ・第28回愛媛ブルーランドサマーキャンプの参加事例への支援を具体的に記述し、自己管理に与える影響要因について分析し、専門職者や仲間のいるキャンプという環境が特に有用であることを確認した。また、文献検討とキャンプでの支援体験から、小児の成長に伴う認知や行動の特性を考慮した低血糖における支援モデルを作成した。 ・糖尿病サマーキャンプの有用性を評価するために、愛媛、大山、高知のキャンプ参加者を対象に、自己効力感や自己肯定感の変化をキャンプ前・後で調査している。分析は次年度に継続する。 2.小児糖尿病患者の教育者育成に関するプログラムの開発に関する研究 ・日本糖尿病療養指導士、糖尿病患者の看護実践者162名を対象に、小児糖尿病患者の看護の経験状況について調査を嫉視した。その結果、対象者の90%が「小児・思春期の看護は難しい」という印象を持ち、約70%が1型糖尿病をもつ小児の看護体験を持っていなかった。また、経験していると答えた30%の看護者でも、3事例までの経験が80%で、小児糖尿病患者の看護の課題が示された。 ・1型糖尿病を持つ成人期患者を対象にした研修については、準備段階にある。 ・日本糖尿病教育・看護学会の協力を得て、国内で開催されている研修会の実情を把握した。
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