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2007 年度 実績報告書

パートナーの産前・産後1年間における男性の精神状態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19592496
研究機関佐賀大学

研究代表者

山川 裕子  佐賀大学, 医学部, 准教授 (00259673)

研究分担者 福澤 雪子  産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (30352321)
キーワード父親 / 産前・産後 / 精神状態 / EPDS / 育児 / ストレス / 仕事 / 夫婦関係
研究概要

本研究の第1課題として、生後3カ月までの子どもを持つ父親の精神状態を調査し、仕事のストレス及び産前・産後期間にある妻の精神状態との関連を検討した。【方法】F県内の産科クリニックで出産した母親の同意を得て父親に郵送調査した。調査項目は、職業の項目を含む基本的属性、精神状態は、エジンバラ産後うつ病尺度(EPDS:4件法、得点が高い程精神状態が悪く9点以上が高得点)を用いた。母親に対しては、退院時と産後1カ月時の2回対面で調査した。【倫理的配慮】口頭と文書で、研究の主旨と方法及び情報の守秘等について説明し、回答をもって同意とした。【結果】文選対象者は、父親88名(回答率35.7%)、平均年齢32.9歳(範囲21〜47)、対となる母親88名、平均年齢31.0歳(範囲17〜44)であった。うち初産婦は40名(45.5%)、父親の回答時期は平均生後40.6(範囲6〜97)日であった。父親のEPDS平均点は4.57±2.70、9点以上の高得点者は8名、母親の退院時のEPDSは4.06±3.50、高得点者11名、産後1カ月時は3.84±3.10、高得点者10名であった。ストレスが有る父親は55名(63.5%)で、うち仕事のストレスは71名(80.7%)であった。母親の精神状態の高低得点別の父親の精神状態は、2時点共に有意な差はなかったが、高得点群の母親の夫の方が精神状態が悪い傾向であった。父親の精神状態と関連したのは、産後1カ月時の母親の精神状態(r=0.216、p<0.05)、ストレスの有無(p<0.01、t検定)であった。【考察】子どもが誕生後3カ月以内の父親の精神状態は、妻の精神状態と相互に影響している。父親の精神状態は、子を持つ体験とは無関係で、社会的役割の仕事に加えて家庭環境の変化が影響を及ぼしていることが推測され、影響要因について分析方法を変えて検討することが課題となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 産後の母親の母親に対する継続ケアの取り組みに関する報告II2007

    • 著者名/発表者名
      堀井 二三代・内川 加代子・酒井 康子・宮地 シズ子・津原 冨久恵・永江 里美・鄭香 苗・井上 尚美・高柳 典子・真田 九州男・平川 万紀子・平川 俊夫, 福澤 雪子・ 山川 裕子
    • 雑誌名

      福岡母性衛生学会雑誌 17号

      ページ: 14

  • [学会発表] 産後1年間の母親の生活ストレスと精神状態の関連2007

    • 著者名/発表者名
      福澤 雪子・山川 裕子
    • 学会等名
      第48回日本母性衛生学会
    • 発表場所
      筑波市
    • 年月日
      2007-10-11
  • [学会発表] 産後1カ月の母親の精神状態とその関連要因-初産婦と経産婦の比較-2007

    • 著者名/発表者名
      福澤 雪子・山川 裕子
    • 学会等名
      第33回日本看護研究学会
    • 発表場所
      盛岡市
    • 年月日
      2007-07-28
  • [学会発表] Maternal mental state and life stress of Japanese women during the six months after childbirth2007

    • 著者名/発表者名
      Yuko Yamakawa, Yukiko Fukuzawa, Kouichi Shinchi, Mariko Nakamura
    • 学会等名
      ICN International Conference
    • 発表場所
      Japan,Yokohama
    • 年月日
      2007-05-31

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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