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2007 年度 実績報告書

小児慢性腎疾患患者のセルフマネージメントを支援する外来看護モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19592499
研究機関宮崎大学

研究代表者

野間口 千香穂  宮崎大学, 医学部, 准教授 (40237871)

キーワード慢性腎疾患 / 思春期 / 学童期 / セルフマネージメント / 外来看護
研究概要

本研究は慢性腎疾患患児のセルフマネージメント支援のための外来看護モデルを開発することを目的としている。小児看護において、子どものセルフマネージメントに関する理論モデルの開発は十分ではなく、概念の検討が必要である。そこで、平成19年度は慢性腎疾患をもつ子どもの思春期におけるセルフマネージメントの構成要素を明らかにするために、小児科外来に通院中である小学5年生から高校3年生までの13名の患児に面接調査を行った。13名の患児は男子7名、女子6名であり、罹病期間は平均4.9年(2年〜11年)、疾患はネフローゼ症候群5名、IgA腎症6名、紫斑病性腎炎1名、遺伝性腎炎1名であった。面接で得られたデータから、セルフマネージメント活動の内容を取り出し、内容分析を行った結果、セルフマネージメントの構成要素として次の6つの要素を抽出することができた。彼らは、自宅や外来受診時の尿検査結果ならびに医師や親の説明から自らの《体調や病状、治療を把握する》ことによって、《病状が悪化しないようにするための行動をとる》ことをしていた。そして、病状が悪化しないようにするための行動は、彼らが自分の病状や体調をどのように把握しているかによってその重要度に違いがあった。また《体調や病状、治療を把握する》《病状が悪化しないようにするための行動をとる》ことは、状況によって医師や親といった《ケア提供者と交渉する》《学校教師と交渉する》ことで行われていた。さらに彼らは《友達との関係を維持する》ことで、病状が悪化しないようにするための行動の負担感を少なくし、一連の行動で生じる《感情・情動を調整する》ことを行っていた。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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