本研究は、平成19年度より3年間、小児慢性腎臓病患者のセルフマネージメントを支援するための外来看護モデルの開発を目的として行われた。初年度は、外来看護モデル開発を行うための基礎的資料を得るために「慢性腎疾患をもつ思春期患者のセルフマネージメントの構造」に関する面接調査を行った。その結果、小児慢性腎疾患患者の思春期のセルフマネージメントの構成要素を抽出でき、セルフマネージメントの履行に影響する要素はケア提供者との交渉であることが示唆された。以上の基礎的資料と文献的考察をもとに看護モデルを作成し、「交渉スキル・トレーニング」を組み入れたセルフマネージメント支援プログラムを開発した。今後、臨床適用による開発したプログラムの評価を行っていきたい。
|