平成20年度の計画は、(1)データ収集、(2)初期データ分析、(3)文献検討および初期データ分析結果との比較、(4)学会発表・研究情報・資料収集であった。 (1)データ収集面接による質的なデータ収集は、昨年度に終了しており、今年度は量的データ収集を2つの医療施設において遂行し、現在も継続中である。 (2)初期データ分析量的データの初期データ分析として開始し、この分析結果をまとめて関連する学会に抄録を提出した。 (3)文献検討および初期データ分析結果との比較老年期乳がん体験者とソーシャル・サポートに関連する文献、特に、英語で発表された文献検討を行い、シンガポールで開催さた15^<th>International Conference on Cancer Nursingにおいて、発表した。発表標題名は、Social Support among Elderly Women with Breast Cancer: A Literature Reviewであった。 (4)学会発表・研究情報・資料収集学会発表については、2件行った。一つ目は上記(3)に記述した学会発表である。二つ目はMadridにおいて開催された10^<th>World Congress of Psycho-Oncologyで発表した。これは、昨年度にデータ収集を終了した質的データの分析結果である、老年期乳がん体験者のソーシャル・サポートの特徴と、他年齢層の乳がん体験者と共通する内容についてまとめたものである。発表標題名は、Components of Social Support among Japanese Elderly Women with Breast Cancer: Acontent Analysis of Interviewsであった。この2つの学会発表を通し、参加者からの意見や研究に関する情報交換や資料の収集を行った。 来年度は、最終年度である。データ収集を終了し、データ分析、研究成果報告書を作成の予定である。
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