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2009 年度 実績報告書

熟練助産師の助産ケアの判断における認知過程を明らかにするための研究

研究課題

研究課題/領域番号 19592506
研究機関首都大学東京

研究代表者

安達 久美子  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (30336846)

キーワード助産学
研究概要

妊婦健康診査(以下妊婦健診)の実施経験が少ない助産師を対象として、妊婦健診における認知領域、特に妊婦健診におけるアセスメントの視点に焦点を当てデータを収集した。データは、面接により、日常、研究対象者が実施している妊婦健診の状況を振り返るという方法で行った。収集されたデータは、妊婦健診に熟練した助産師(以下熟練助産師)から抽出されたアセスメントの視点との比較検討を行った。調査対象の助産師は、妊婦健診の経験が2年以下、3年以上5年未満の2つのグループに区分した。妊婦健診経験が2年以下の助産師は9名であった。このグループにおけるアセスメントの視点は、主に母子手帳に記載されている情報項目をもとに妊娠経過の診断を行っていることが特徴であった。妊婦健診経験が3年以上5年未満の助産師は6名であった。このグループにおけるアセスメントは、全身的に観察を行い、妊娠経過の判断とともに、日頃の健康状態へ視点を向けていることが特徴であった。熟練助産師と比較すると、どちらのグループにおいても、アセスメントの際に用いられている情報量が少なく、情報源の幅も狭かった。また、妊婦健診という限られた時間の中で情報を得るためのスキル不足や、視点の不十分さを感じていることがわかった。助産師が妊娠経過及び妊婦の健康状態(身体面・心理面・社会面)についての情報を多様な側面から捉え、それらの情報を統合していくことができるようなトレーニングが必要であることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 助産所における妊婦健康診査の実際2009

    • 著者名/発表者名
      坂田清美, 安達久美子
    • 学会等名
      第19回日本保健科学学会
    • 発表場所
      首都大学東京荒川キャンパス
    • 年月日
      2009-09-19

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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