研究課題/領域番号 |
19592508
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
永田 真弓 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40294558)
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研究分担者 |
結城 瑛子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (90310474)
勝川 由美 横浜市立大学, 医学部, 助教 (20438146)
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キーワード | 小児がん / がん化学療法 / 食事 / 消化器症状マネジメント / 環境 / 栄養サポートチーム |
研究概要 |
全国の小児がん治療研究グループに参加している199施設の看護師長を対象に化学療法を受けている小児がんの子どもへの食事援助の実態について無記名郵送調査を行った。各施設には3部アンケート用紙を配布し、回収数(率)は155(30.0%)、有効回答数は131(22%)であった。対象が勤務する病院の種類は小児専門病院22件、大学病院54件、総合病院52件、がん専門病院1件、その他1件で、主な診療科は小児科系97件、血液腫瘍科系35件、脳神経系9件、移植・再生系8件、その他15件であった。全体として栄養サポートチームは91.6%があると回答したが、小児がんの子どもに対して実施視している業務・活動内容はラウンド41.7%、ミーティング35.0%、コンサルテーション65.8%で、活用されていない状況があることが分かった。化学療法中の食欲低下・食事摂取困難時の食事の種類で実施している内容としては持ち込み食が最も多く74.0%であるが、家族が食事を作ることができる台所を病棟や院内、ファミリーハウスに有しているのは28.2%であり、78.2%が台所を持っていなかった。消化器症状については、アセスメントに何らかのスケールを用いているのは20.6%で、67.2%が用いていなかった。また消化器症状に対する生活指導では、多くの症状において感染予防や薬剤の使用、飲食の形態の工夫や好物等の持ち込みがいつも実施・時々実施と合わせて8〜9割が行われていた。一方で、味覚変化に関する生活指導では、飲食の工夫に関する生活指導が他の消化器症状に比べて少なかった。以上が実態調査の記述統計の概要である。現在は、これらの分析を進めている。
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