患者と看護師の合意形成は医療専門職である看護師側からの主体的、かつ積極的な介入なくしては成立しない。本研究において救急初療を担う看護師に焦点化して、救急初療看護におい用て看護師は限られた時間の中で患者を理解し受け入れるために、どのような積極的な介入を行っているのかを明らかにするために、救急看護認定看護師と救急看護担当看護師に対して面接調査を行った。その結果、救急看護認定看護師の介入は、4つのカテゴリーとコアカテゴリーが導き出された。救急看護認定看護師は、患者が自己の健康に関わる『問題に向き合う態勢を支える』ための前向きな思いが包含されていた。また、救急担当看護師の介入は、4つのカテゴリーとコアカテゴリーが導き出された。救急担当看護師は、患者に寄り添いながら『一体感を維持し安心を保障する』関わりであった。これらの結果より、今後看護継続教育においてこれらのスキルを修得すべく教育プログラムの構築、教育方法の検討が必要不可欠である事が示唆された。
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