研究分担者 |
明石 惠子 名古屋市立大学, 看護学部, 教授 (20231805)
久米 龍子 名古屋市立大学, 看護学部, 講師 (20363913)
大西 和子 三重大学, 医学部, 教授 (30185334)
梅田 徳男 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (40142319)
磯辺 智範 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70383643)
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研究概要 |
外来放射線治療が増加傾向にある中,その看護援助には患者やその家族を含めた治療開始前から治療終了後の継続した相談・教育指導が必要となる.しかし,外来治療中の時間だけでの実施では,十分な指導が時間的・人的な問題から,できていないのが現状である.そこで本研究では在宅外来がん患者やその介護者を対象とした外来放射線治療患者の在宅におけるサポートシステムを構築した.そこで,電話回線やインターネットを利用したバイタルサインを始めとした映像情報や文字情報の患者情報を双方向で伝送可能とした遠隔看護実践可能なリアルタイム在宅看護支援実験システムを用いて,「相談サポート」,「セルフケア」,「観察」と3つの介入画面を作成した.「相談サポート」画面には,メール,カメラボイス,スケール,日記の機能を構築した.「セルフケア」画面には,日常生活上の注意事項,副作用の教育指導画面を構築した.最後の「観察」画面には,副作用画面はデジタルカメラで撮影した画像を挿入する画面を設けた.これによって,患者は文字によるアナウンスよりも的確に副作用を知ることができた.また,本機能では放射線照射の計画も表示できるようにした.予約日は医療施設側で入力するため,在宅患者は確認ができる.さらに,経時的な欄を作成したために,照射日に合わせた変化を把握することができた. 以上のことより,本構築システムを利用することで在宅での身体的・精神的な支援が可能となった.また,患者自身がセルフ能力を高められるシステムとなった.
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