本研究は、不妊治療を受けているカップルの親密さを高める看護介入プログラムを開発し、実用化をはかることを目的として、1)不妊治療を受けているカップルの親密さを高める看護介入プログラム案を開発する。2)不妊治療を受けているカップルの親密さを高める看護介入プログラム案を実施し、評価する。3)実用化へ向けて、不妊治療を受けているカップルの親密さを高める看護介入プログラムを精錬する、の3つの目標を設定した。 平成19年度は目標1)を達成するために、<看護介入プログラム案の作成>及び<ホームページのプログラム構築>を行った。<看護介入プログラム案の作成>として、書籍及び研究論文をもとに看護介入プログラム開発の理論及び具体的な展開方法について検討した。さらに、第5回日本生殖看護学会学術集会に出席し、看護介入プログラムに関する情報交換を行った。一方、<ホームページのプログラム構築>としては、看護介入プログラムを実施するためのインターネット環境を整え、研究者が既に開設している研究専用のサイト;不妊ケア.comを改築し、【親密さ向上プログラム】の導入を行った。 また、目標2)を達成するために、インターネットによる介入群のみの準実験研究デザインを用いている。そこで、本年度はその準備として、「日本産婦人科学会誌」に体外受精実施施設として登録している医療施設ヘポスターの掲示を依頼し、研究協力者を募った。 平成20年度も引き続きデータの蓄積及び分析を行うと共に、目標2)及び3)を達成するために看護介入プログラムを活用するための実施指針案の作成、及びその実用性及び普遍性を検討するために国内外の学会で研究成果を公表し、研究者との情報交換する予定である。
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