本研究は、母親が安心して育児ができ、次回の妊娠・出産へとつなげるために、出産後の母親の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を予防するための対応策を看護の視点から提案することを目的とする。 健常新生児およびNICU入院児の母親のPTSDの予防的対応策を提案する「出産体験に伴うPTSDを予防するためのガイドライン」の作成によって、助産師や看護師が具体的な対策がわかり、早期に介入できるようになる。そして、医師や心理療法士と連携をとりながら、母親がより専門的な支援が受けられるようにソーシャルサポートシステムを確立するための手段となる。 これらは看護の質を向上させ、健常新生児の母親や子どもがNICUに入院した母親のPTSDの予防に貢献できる。さらには、産後うつ病発症の予防や養育行動障害や家族関係の障害の予防に寄与する。
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