研究課題/領域番号 |
19592528
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
吉留 厚子 鹿児島大学, 医学部, 教授 (40305842)
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研究分担者 |
林 猪都子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (50326493)
石走 知子 鹿児島大学, 医学部, 助教 (00335051)
山下 早苗 鹿児島大学, 医学部, 講師 (40382444)
小西 清美 名桜大学, 人間健康学部, 准教授 (50360061)
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キーワード | 家族計画 / 避妊方法 / 質問紙調査 / 夫婦 / 受胎調節 / 男性用コンドーム |
研究概要 |
家族計画について夫婦がどのような意識・ニーズを持っているのか、夫婦の違いを明らかにした。 出産後の夫婦に質問紙調査を平成21年8月~9月に行い、80組より有効回答を得た。夫の平均年齢は32.1±5.4歳、妻は29.5±4.7歳であり、対象は、子どもの数や住環境は類似していた。生涯に望む子どもの数は夫婦共に2人が最も多く、次の妊娠までの期間として3~4年間が多かった。夫婦間で家族計画について話し合ったのは、夫67人(83.8%)、妻64人(80%)であった。避妊方法め知識は、多いものから男性用コンドーム、ピル、膣外射精、基礎体温法、男性避妊手術、女性用コンドーム、オギノ式避妊法、女性避妊キ術、ペッサリー、アフターピル、IUDの順番であった。そのうち、ピル、基礎体温法、女性用コンドーム、女性避妊手術、アフターピル、IUDで夫婦間に有意差が認められ、妻が有意に高い値を示した。妊娠前に実施していた避妊方法は、夫婦共に男性用コンドームが最も多く(夫78.8%、妻71.3%)、次に膣外射精(夫23.1%、妻80%)であった。今後予定の受胎調節方法としては夫婦共に男性用コンドームが最も多く(夫86.3%、妻79.7%)であり、次に膣外射精(夫26.3%、妻27.8%)が多かった。夫婦間に有意差は認められなかった。 8割以上の婦が、家族計画について話し合いをしていることが分かった。避妊方法の知識は数箇所の方法で、女性が良く知っていたのは、出産後に施設において助産師等により指導がなされることが影響していると思われる。しかし、避妊方法として膣外射精が高い値を示したことは、今後、妻だけでなく夫にも受胎調節指導が必要であると示唆された。
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