研究への参加協力者で死別体験をもつ子どもを持つ親と死別体験はない子どもの親それぞれを対象にグループインタビューによる半構成的面接を実施した。面接内容は、死別体験をもつ子どもの親へは、子どもが親しい人との死別時にどのような話をいつ、どのような機会に話したのか、またはしていないのか、子どもと死について話すことについての日頃の考えなどに関する内容である。また、死別体験のない子どもを持つ親へは、普段の生活の中で子どもと死に関する話題を持つ機会があるかどうかから、子どもと死について話すことに関して親として考えていること、大切になしたいことなどの内容で実施した。対象者は、死別体験のある子どもを持つ親は21名(4グループ)、死別体験のない子どもを持つ親11名(3グループ)である。データ分析は継続中であるが、親として子どもを取り巻く生や死に関する情報や子どもの意識について問題に思うこと、親として子どもに伝えていきたいこと、死についても子どもとどのような話題を持っているかなど貴重な話を収集することができた。分析は、平成21年度6月頃までに質的帰納的分析方法に従いまとめる予定である。 HPによる子どものグリーフケアに関する情報の発信、子どものグリーフケアを考える会を2回実施し、子どものグリーフケアに関して社会的な関心を高めるための活動もあわせて展開した。昨年度までの調査結果は学術集会において2回の発表を行った。
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