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2009 年度 実績報告書

血液透析患者に対する口腔乾燥を緩和するケアに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19592543
研究機関京都橘大学

研究代表者

道重 文子  京都橘大学, 看護学部, 教授 (00274267)

研究分担者 日野出 大輔  徳島大学, 歯学部, 教授 (70189801)
恩幣 宏美  群馬大学, 医学部, 助教 (20434673)
仲前 美由紀  国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 助教 (40434675)
岡 美智代  群馬大学, 医学部, 教授 (10312729)
キーワード血液透析 / 口渇 / 唾液 / 免疫 / QOL
研究概要

本研究は,透析患者に対して免疫力を損なわない個々の症状に適した口渇や口腔乾燥に対するケアを開発することを目標としている.
透析患者の口渇の要因は複雑であり,それぞれの要因に適した口渇を緩和するケアの実施には,透析患者の口渇や対処方法の実態を知ることが必要と考え,2007年度に調査を行ったAクリニックにて昼間の血液透析を受け,本研究に同意の得られた患者30名の追跡調査を2010年1月に行い,夏季と冬季の比較を行った.対象者のうち1名が在宅に,転院が3名,夜間透析に変更1名,死亡4名,痴呆症状悪化のため調査不能1名がおり,比較できたのは20名であった.男性8名(平均年齢703.4±6.1歳),女性12名(平均年齢65.9±11.8歳).透析歴は,5~32年で,平均10.1±7.3年であった.質問紙は,日常生活に関すること,KDQOL^<TM>疾患特異的尺度の下位尺度(症状),口渇の部位,口渇時の対処方法などで構成した.さらに,口腔内湿潤度,唾液量,体重増加率等について調査した.
口や喉の渇きを訴えていたのは2007年度13名(65%),2010年度12名(60%)であった.口渇の程度が変化なかった者は13名であった.口渇が無くなった者は3名,口渇が出現した者は4名であった.水分や塩分の摂取に対する注意では,注意していない人が2007年度は4名(33.3%)であったが,2010年度では2名(15.4%)であった.唾液量,湿潤度では口渇有群と無群で差はみられなかった.2010年度では,喉の奥が乾くとの訴えた者が6名(46.2%)で最も多かった.乾きに対する対策では,水分による対策に変化はなったが,冬のほうが喉は乾くと訴える者が多く,汗が出ないため,多量の飲水を防ぐため熱い飲み物にしているものが7名いた.季節による対処行動の変化が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 臨床看護師の看護学実習環境に関する意識調査2010

    • 著者名/発表者名
      梶谷佳子, 岡崎美智子, 道重文子, 他4名
    • 雑誌名

      京都橘大学研究紀要 36

      ページ: 169-193

    • 査読あり
  • [学会発表] 学士課程における総合看護学実習後の看護技術経験状況と到達度2010

    • 著者名/発表者名
      中橋苗代, 道重文子, 他3名
    • 学会等名
      日本看護研究学会第23回近畿・北陸地方会学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2010-03-14

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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