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2007 年度 実績報告書

新卒看護師の職業性ストレスと離職意向に関する縦断研究・地域間における比較

研究課題

研究課題/領域番号 19592552
研究機関兵庫医療大学

研究代表者

富永 真己  兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (40419974)

研究分担者 三木 明子  筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (30315569)
増田 富美子  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (20461171)
キーワード精神看護学 / 職業性ストレス / 離職意向
研究概要

新卒看護師の離職意向について、専門職としての準備性を含め、職業性ストレスと心身の健康度の関連性について、地域差を考慮し検証することで、病院組織における新卒看護師の早期離職についての示唆を得ることを目的に、質問紙による縦断研究を実施した。全国の特定機能病院9施設の平成19年度入職の新卒看護師全員を対象に、自記式質問紙調査を、先行研究で新卒看護師の離職意向が高まると指摘される初夏(6〜8月)と、秋(11月〜12月)に、対象施設経由で留め置き式にて実施した。基本属性,就業特性,組織特性,専門職としての準備性を測るオリジナルのレディネス22項目のスケール,Karasekl職業性ストレス尺度(JCQ日本語版)の22項目,厚生労働省の疲労蓄積度の自覚症状評価の13項目,GoldbergのGeneral Health Questionnaire(GHQ)12項目版,6項目から構成される離職意向の尺度を用いた。手続き上の問題があった1施設を除く、8施設計、第1回目(Time1)は8施設計414名(回収率73%、有効回答率91%)、第2回目(Time2)は439名(回収率78%、有効回答率98%)から回答があった。欠損値のないTime1及びTime2の両方の回答者301名(回収率53%)を最終的な分析対象とした。分析方法として予備分析の後、従属変数と独立変数との関連性を重回帰分析にて検討した。結果、新卒看護師の離職意向について、仕事の量的負担に起因する疲労蓄積と社会的支援、とくに同僚のサポートの問題が離職意向の重要な予測因子であった。また、レディネス因子の「看護師としての志向性」も重要な予測因子であった。地域問に関しては関連性は認められなかった。新卒看護師の離職意向において、過重労働対策を含む疲労対策と組織の支援体制の重要性が明らかとなった。国内の新人看護師の離職対策について示唆が得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 新卒看護師の離職意向と職業性ストレスの関連性-国内9施設に関する横断研究第一報-,第二報2007

    • 著者名/発表者名
      富永 真己, 三木 明子, 他
    • 学会等名
      第15回日本産業ストレス学会
    • 発表場所
      杏林大学(東京)
    • 年月日
      2007-12-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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