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2007 年度 実績報告書

認知症ケアのアウトカム評価方法の妥当性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 19592555
研究機関群馬大学

研究代表者

内田 陽子  群馬大学, 医学部, 准教授 (30375539)

研究分担者 小泉 美佐子  群馬大学, 医学部, 教授 (50170171)
上山 真美  群馬大学, 医学部, 助教 (90451723)
キーワード認知症 / アウトカム / 評価 / ケア
研究概要

本研究の目的は認知症ケアのアウトカム評価方法の妥当性の検証を行うことである.19年度の研究方法及び結果、考察の概要は以下のとおりである.1.対象:認知症ケアを実施した者で調査に協力を得られた67人とした.2.調査方法:対象者に過去に受け持ったことのある認知症者の状況について,認知症ケアのアウトカム票原案に沿ってケアスタート時と終了後の2時点に該当する番号を記入してもらった.原案の評価項目は(1)認知症症状、精神的安定5項目,(2)生活、セルフケア行動10項目,(3)その人らしい生き方8項目,介護者の負担感4項目の合計27項目で構成されている.アウトカムの判定は最高値持続,改善,維持,悪化,最低値持続とした.さらに,対象者に質問紙調査を行った.3.分析方法:信頼性係数クロンバックα係数,再テスト法として2時点の番号の相関係数を算出した.また,アウトカム変化率を算出した.内容の妥当性について専門家と協議を行った.結果、考察:原案27項目の信頼性係数クロンバックα係数は0.889であった.また,1回目と2回目の得点間の相関係数は0.662〜0.969であった.対象者からは原案で「アウトカム評価ができる」の回答85.1%を得た.また,変化率を算出した結果,最高値持続が高かった項目は「挨拶」58.2%であり,改善は「楽しいことに対する表現、笑顔」34.3%,維持は「入浴」73.1%,悪化は「なじみの暮らしの継続」7.5%,最低値持続は「役割の有無と発揮」59.7%が高い変化率であった.無回答が多かった項目は,「サービスへの満足度」,「介護継続の意思」で,この点について改良を行った.以上,α係数,相関係数の結果より,ある程度の信頼性は確保できた.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 認知症ケアのアウトカム評価方法の開発 その22008

    • 著者名/発表者名
      内田 陽子
    • 雑誌名

      北関東医学 第58巻

      ページ: 9-15

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 老年看護学実習前後における認知症高齢者のアウトカム判定と学生のケア実施率2008

    • 著者名/発表者名
      上山 真美・内田 陽子・小泉 美佐子
    • 雑誌名

      群馬保健学紀要 28巻

      ページ: 71-78

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 認知症ケアのアウトカム評価票原案の開発2007

    • 著者名/発表者名
      内田 陽子
    • 雑誌名

      北関東医学 第57巻

      ページ: 231-238

    • 査読あり
  • [学会発表] 認知症ケアのアウトカム評価方法の開発その22008

    • 著者名/発表者名
      内田 陽子・奥村 珠美・沖田 裕子・唐澤 千登勢・小泉 美佐子・上山 真美
    • 学会等名
      第12回日本在宅ケア学会学術集会
    • 発表場所
      学術総合センター・一橋記念行動
    • 年月日
      2008-03-15
  • [学会発表] 認知症ケアのアウトカム評価票原案の開発2007

    • 著者名/発表者名
      内田 陽子
    • 学会等名
      第27回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2007-12-08

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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