研究課題/領域番号 |
19592556
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
宮崎 美砂子 千葉大学, 看護学部, 教授 (80239392)
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研究分担者 |
佐藤 紀子 千葉大学, 看護学部, 准教授 (80283555)
細谷 紀子 千葉大学, 看護学部, 助教 (60334182)
山田 洋子 千葉大学, 看護学部, 助教 (50292686)
岩瀬 靖子 千葉大学, 看護学部, 助教 (20431736)
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キーワード | 地域看護 / 予防 / 戦略 / 構造 / 技術 / 体系化 |
研究概要 |
2年目にあたる本年度は、海外における地域看護実践の予防活動に焦点をあて、以下の調査2及び調査3により、地域看護実践の予防的連略の構造と用いている技術の特性に関する仮説作成のためのデータ収集を実施した。 (調査2)経験豊かな研究者・実践者(研究協力者)への意見聴取 地域看護における予防的実践の事情に精通していると推薦を受けた英国の研究者2名に面会し、地域看護実践の予防的連略の構造と用いている技術の特性に関する半構造化面接を実施した。その結果、予防的戦略の構造としてPDCAサイクルの円還があること、用いる技術としてアセスメントが極めて重要であることが共通して明らかになった。 (調査3)予防的戦略の構造と用いている技術の特性に関する調査の実施 地域看護の実践研究に関する過去5年間(2004-2008)の海外文献30件に対して、昨年度、本研究の事前調査により導出した選定基準を用いて、予防活動を必要とする健康ニーズ特性や活動方法の特性を検討するうえで意義ある実践事例を、複数の研究者間の討議により、6事例選定した。テーマは思春期の妊娠、子どもの育成支援、小児肥満、子どもの心的外傷、性感染症であった。これらの実践事例に含まれる予防的戦略の構造と技術の特性について、研究者間の討議による質的帰納的な分析作業を行い、結果を取りまとめ中である。 上記調査2及び調査3を実施したことにより、地域看護実践の予防的連略の構造と用いている技術の特性に関する仮説作成の上で有用な基礎データが得られた。
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