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2008 年度 実績報告書

軽度認知症者の排泄・コミュニケーションの在宅介護モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19592562
研究機関山形大学

研究代表者

細谷 たき子  山形大学, 医学部, 教授 (80313740)

研究分担者 佐藤 和佳子  山形大学, 医学部, 教授 (30272074)
鈴木 育子  山形大学, 医学部, 准教授 (20261703)
叶谷 由佳  山形大学, 医学部, 教授 (80313253)
小林 淳子  山形大学, 医学部, 教授 (30250806)
大竹 まり子  山形大学, 医学部, 助教 (40333984)
キーワード認知症 / 在宅 / 通所介護スタッフ / コミュニケーション / ケア困難感 / 教育効果 / グループ討議
研究概要

山形県内の認知症対応型通所介護施設の3施設の全スタッフ28名を対象にスタッフのケアの実態とニーズを明らかにすることを目的として調査を依頼し、排泄、食事、入浴ケアの困難感、利用者の理解の自己評価、利用者とのコミュニケーションの実態、および利用者家族との関わり等について無記名自記式アンケートを実施した。分析対象27名のうち、看護師18.5%で、他は介護福祉士、ヘルパー1, 2級、社会福祉士等であった。困難感(VASで測定mm)の平均値(SD)は食事介助42.9(±24.1), 入浴介助46.3(±22.6), 排泄介助44.8(±22.1)であり、入浴の困難感が最も高かった。排泄介助時に困難に感じる割合の高いのは「トイレ誘導の声かけタイミング」59.3%「トイレ誘導の話し方」37%であり、困難に感じる割合が低かったのは、「トイレへの移動介助」18.5%「排泄動作の介助」14.8%「排泄の後始末」14.8%であった。利用者理解でも最も自己評価の高かったのは「排泄習慣」70.4%で最も評価の低いのは「好きな音楽やTV」40.7%であった。コミュニケーションでは「ゆっくり話す」「関心を持って聞き相槌をうつ」は90%以上の者がいつも〜しばしば実施していた。過去1ヶ月間に家族に情報提供した回数の5回以上と1-2回が33.3%であり、同様の期間に家族からの情報収集の回数は5回以上が29.6%であった。
次にスタッフのケア技術の良いところを発展させる目的で研究者がスタッフのケア状況を3施設において参加観察し、後日全スタッフ対象に研究会を実施した。研究には、観察した結果のフィードバック、コミュニケーションと高齢者の心身の特徴について講義形式の情報提供、および困難事例についてのグループ討議を含めた。研究後に研究前と同様のアンケート調査を実施した結果、介護福祉士が他の者より「相手の前からゆっくり接近し目を見て話す」の頻度が有意に高くなり、全体では家族への情報提供の頻度が有意に硬くなった。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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