研究概要 |
本研究は、簡便に高齢者の脱水発症リスクをスクリーニングできる方法の開発を目的として、在宅で自立した生活を送る高齢者と要介護高齢者を対象に、Bioelectrical Impedance Analysis生体電気インピーダンス法(BIA法)によって高齢者の体水分量(全身、細胞内液、細胞外液)を定量化するとともに、あわせて身体・生活状況(健康状態,ADL,活動状況、飲水行動、脱水既往等)や脱水症状アセスメント項目(現在よく使用されているもの)に関する調査を行い、体水分量や細胞内液/外液比と身体・生活状況などの関連について検討する。初年度は、BIA法による体水分量測定値と重水による体水分量(全量)の実測値・ヒューマンカウンターによるK40の測定値の比較から高齢者の体水分量推定の妥当性を検証した。次いで、BIA方による対水分量を測定すると共に、日常生活行動調査、飲水行動および脱水症など暑熱障害既往の有無を調査した。現在、データの分析中であり、あわせて、それをふまえた上での脱水予防に向けてのスクーリングの方法について検討している。
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