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2008 年度 実績報告書

都市高齢者の健康寿命延伸の推進活動に関する6年間の追跡評価研究

研究課題

研究課題/領域番号 19592601
研究機関弘前学院大学

研究代表者

桜井 尚子  弘前学院大学, 看護学部, 教授 (80256388)

キーワード社会医学 / 健康寿命 / ヘルス・プロモーション / 都市 / 介護予防 / 外出 / エンパワメント / 保健計画
研究概要

都市部在宅高齢者における社会的関係性の3年間の変化を明確にすることを目的とする。調査対象は、A市の協力を得て65歳以上の都市部在宅高齢者全員16,462人を対象とし、2001年度有効回答した13,195人である。分析対象は、919名の転居者を除く12,147人の生存を6年間追跡した。この間1,899人の死亡と死亡日を確定した。
社会的関係性に関する設問は、近隣外出と趣味活動、地域活動とした。質問紙は「一人で隣近所に外出できますか、選択肢1-3.「地域活動を積極的にしていますか」選択肢1-3.「趣味活動を積極的にしていますか」選択肢1-2.これらの番号を加算し社会的孤立得点とした。社会的孤立得点8点が最孤立群である。
第1に、都市在宅高齢者の社会的関係性をみると、男女とも加齢とともに統計学的に有意に社会的関係性が希薄になっていた。第2に、社会的孤立得点6点以下を0にし、7点と8点を1に二部して多重ロジスティックにより各要因との関連を分析すると、孤立していないことと統計学的に有意な関連要因は、男女ともに、年齢が若いこと、主観的健康感が高いこと、外出頻度が多いことであった。女性のもかかりつけ歯科医師がいることが示された。第3に、社会的孤立得点が7点以上で活動が不活発で孤立している群ほど、3年後には男女共に約4割が要介護者になることが示された。都市高齢者が日々行っている社会活動が、3年後の要介護状況を予防する上で、予測妥当性の高い指標である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 都市在宅居住高齢者における主観的健康感の三年後の経年変化2008

    • 著者名/発表者名
      劉新字, 高燕, 中山直子, 猪野由起子, 星旦二
    • 雑誌名

      社会医学研究 26(1)

      ページ: 9-14

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 都市在宅高齢者における身体的健康と社会的健康との経年変化とその因果関係2008

    • 著者名/発表者名
      劉新字, 中山直子, 高燕, 星旦二
    • 雑誌名

      日本健康教育学会 16 (4)

      ページ: 176-185

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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