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2009 年度 実績報告書

在宅寝たきり老人の下半身浴機器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19592602
研究機関秋田看護福祉大学

研究代表者

福岡 裕美子  秋田看護福祉大学, 看護福祉学部, 准教授 (80369280)

キーワード老年看護 / 寝たきり老人 / 老老介護 / 下半身浴機器 / 身体の清潔
研究概要

平成20年度に作成した改良型試作品を秋田看護福祉大学倫理委員会承認および,対象者とその家族同意のもと,合計8名の方に試用した。対象者の内訳は,一般病棟入院中の患者さん2名,在宅療養中で訪問看護を利用している方6名だった。一般病棟入院中の対象者のADLは全介助だった。実施所要時間は30分~1時間で,病棟看護師6名にて実施した。使用したお湯の量は20l~40lだった。実施した病棟看護師からは2例ともビニールの脆弱さと啓部の排水の悪さが指摘された。対象者の方からは「湯船につかった感じが欲しい」というコメントをいただいた。在宅療養中で訪問看護を利用している対象者は,いずれも要介護3~5の方で, ADLはほぼ全介助~全介助だった。実施所要時間は1時間前後で,訪問看護師2~3名にて実施した。使用したお湯は50l~80lだった。こちらもビニールの脆弱さと臀部の排水の悪さが指摘された。対象者の方々からは「非常に気持ちよい」と満足度の高い回答を得た。対象者にとっては満足度の高いケアということがわかったが,依然として,排水の悪さという課題が残った。さらに背面の保温対策用ポリウレタンシートがずれることにより,さらに排水状態を悪くさせているということもわかった。これらの試行から,早急に(1)臀部の排水の悪さを改善するために,ちょうど腰部がくるあたり左右に排水口をつける,(2)背面保温用のポリウレタンシートの幅を少し狭くするという2点の改良を実施した。排水の悪さは,腰部に2ケ所排水口をつけたことにより解決できた。またポリウレタンシートの幅を狭くしたことによる問題は生じなかった。入浴できない対象者の「入浴したい」というニーズに,訪問入浴の手続きをとらなくても,限りなく入浴に近い感覚を得ていただけること,馴染みの訪問看護師がケアを実施するということが対象者の方々の満足度を高めることができたのではないかと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 在宅寝たきり老人の下半身浴機器の試行と改良2010

    • 著者名/発表者名
      福岡裕美子、佐々木英忠
    • 雑誌名

      秋田看護福祉大学総合研究所研究所報 統合第5号

      ページ: 8-12

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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