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2009 年度 実績報告書

アスベスト関連相談に関する保健師向けガイドラインの構築と評価

研究課題

研究課題/領域番号 19592610
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

長松 康子  聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (80286707)

研究分担者 佐居 由美  聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10297070)
キーワード石綿 / アスベスト / 保健所 / マニュアル / 中皮腫
研究概要

1. 全国保健所における石綿健康相談の現状調査
全国517保健所を対象にアンケート調査を行い有効回答323件(62.5%)を得た。各保健所の石綿健康相談担当者は平均3.0人で、職種は看護職(73.7%)、事務職(42.1%)、医師(14.6%)で(複数回答あり)、そのうち研修を3ない者が86%、マニュアルを全く使わない者は35%であった。過去一年の相談件数は施設当たり0-108件で平均5.3件であった。101施設が対応時の困難についての自由記載欄に回答し、内容はのべ125件にのぼった。その内容は救済申請に関するもの91件のほかに、労災申請に関するもの、建材の石綿含有の有無、含有製品の廃棄法、検査機関の紹介、労働者の曝露不安、発症予防法、発症リスク、関連疾患に関する医学的質問や助言、関連疾患が治療可能な医療機関紹介などであった。
保健所の石綿健康相談担当者が対応に苦慮していた問題については、2009年にマニュアルが発行され、多くの相談について回答が可能になった。しかしながら、関連疾患患者からの治療やケアに関する質問については具体的なマニュアルはなく、治療可能な医療機関情報は各自治体担当者の情報収集努力にかかっているのが現状である。このように、石綿に関する健康相談に関して、患者の困難や不安についての知見や対応方法についての指針開発が急務と考えられたことから、石綿関連疾患の中でも転機が悪い中皮腫・石綿性肺がんの患者について調査を行った。
2. 中皮腫・石綿性肺がん患者の困難
中皮腫・石綿性肺がん患者17名にインタビューを行った。データは現在分析中。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 自治体ウェブサイトにおけるアスベスト関連疾患と健康相談事業の現状2009

    • 著者名/発表者名
      長松康子
    • 雑誌名

      聖路加看護学会誌 13巻2号

      ページ: 79-84

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 石綿健康相談における看護職の役割-石綿NPOの相談記録の質的分析結果から-2009

    • 著者名/発表者名
      長松康子, 佐居由美, 名取雄司
    • 雑誌名

      聖路加看護大学紀要 36巻

      ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [学会発表] 全国保健所の石綿相談事業と相談に対する担当者の自信2009

    • 著者名/発表者名
      長松康子
    • 学会等名
      日本公衆衛生学会
    • 発表場所
      奈良
    • 年月日
      2009-10-23
  • [学会発表] 保健所のアスベスト相談業務における担当者の困難2009

    • 著者名/発表者名
      長松康子
    • 学会等名
      聖路加看護学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-09-26
  • [備考] FREA アスベストから子どもを守ろう

    • URL

      http://plaza.umin.ac.jp/~FREAKIDS/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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