研究概要 |
<目的> 独居がん終末期患者の在宅ホスピスケアにおける現状と課題を明らかにする。 <研究実施計画> 研究実施計画においては、平成19年度に全国訪問看護ステーションを対象に質問紙調査、平成20年度に某訪問看護ステーションの訪問看護師とホームヘルパーを対象に面接調査を実施する予定であった。しかし、質問紙調査用紙の作成段階で、19、20年度の内容を入れ替えたほうが良いことが明らかになった。即ち質的研究で得られた内容から全国調査に向けての質問紙を作成したほうが、内容が充実されると判断した。 従って、平成19年度は、(1)近年において某訪問看護ステーションで看取った独居がん終末期患者の属性と死亡までの状況の把握(2)訪問看護師5名、ホームヘルパー3名への聞き取り調査を実施した。これらの結果を、平成20年度の第73回日本民族衛生学会において発表した。 <研究の実施> 訪問看護師、ホームヘルパーを対象とした面接調査から得られた内容を基に質問紙を作成し、全国訪問看護ステーション約5,200所を対象に調査を実施した。主な調査内容は、(1)ステーションの背景(開設年度、設置主体、付属施設の有無、経営状況など)、(2)過去2年間に看取った全がん患者数および独居がん患者数、(3)独居がん患者のがんの部位と年代、(4)独居がん患者を在宅で看取ることができた要因、工夫した事柄、必要となった社会資源やケアシステム、などである。基本集計および統計処理は途上である
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