研究課題/領域番号 |
19592621
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
田上 美千佳 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 主任研究員・チームリーダー (70227247)
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研究分担者 |
新村 順子 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (90360700)
糸川 昌成 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員・プロジェクトリーター (40332324)
榛葉 俊一 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員・プロジェクトリーター (80175398)
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キーワード | 精神疾患患者 / 家族 / 早期支援 / 早期介入 |
研究概要 |
本研究は、精神疾患患者の精神科的エピソードによる最初の受診行動から、医療に繋がるまでの経過に沿って、患者と家族がどのような体験をしているのか、またどのような支援やサービスが患者および家族にとって役に立つものであるのかを明らかにすることにより、今後、精神疾患患者および家族が適切な精神科医療とサービスを早期に受けるための支援体制の構築に寄与することを目的とする。さらに、これらの結果から、精神障害者および家族の生活の質(クオリィティ・オブ・ライフ=以下、QOL)を高め、精神障害者の地域生活を促進するために求められる患者および家族へのケアの方向性を検討する。 今年度は研究初年度として、 1)患者および家族への精神疾患の初期段階の実態とケアニーズを明らかにするための、面接調査内容の検討を行った。すなわち、精神医療・精神保健看護領域での患者および家族への早期介入および早期支援についての文献検討ならびに、精神科において統合失調症を中心とした精神病病態水準の患者を治療・援助している保健医療専門職に対する発症早期患者への支援に関する聞き取り調査を通じて、受診・相談に至る患者の初期状態や家族状況を確認し、援助方法やシステムについての示唆を得た。 2)ケアの比較の目的で、長期入院精神疾患患者への地域生活に向けたケアについて、質問紙調査を行うための質問内容の検討を行った。
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