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2008 年度 実績報告書

卵巣に存在する概日時計の生理的役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19599001
研究機関北海道大学

研究代表者

仲村 朋子 (吉川 朋子)  北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任助教 (30451397)

キーワード概日リズム / 末梢時計 / 中枢時計 / 卵巣 / 黄体形成ホルモン / LHサージ / ルシフェラーゼレポーター / 発情周期
研究概要

生体内のほとんど全ての末梢組織に、概日時計が存在することが示されている。しかし、それらの末梢概日時計が、それぞれの組織の生理機能に何らかの役割を持つのかどうかはわかっていない。これまでの研究の結果、卵巣に存在する概日時計の位相は、黄体形成ホルモン(LH)や濾胞刺激ホルモン(FSH)によって調節されている可能性が高いことを培養した卵巣の細胞において示すことができた。本研究では、時計遺伝子Period2プロモーター下流にルシフェラーゼレポーターを組み込んだトランスジェニックラット(Per2-lucラット)を用い、発光により概日リズムの解析を行った。LHが動物の生体内においても卵巣の概日時計の位相調節シグナルとして作用するのであれば、生体内におけるLH濃度が一定に保たれたとき、卵巣の概日時計は、正常に時を刻めなくなるはずである。そこで、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニストを投与し、薬理学的に生体内におけるLH濃度を一定にした。その結果、卵巣における概日時計の振動は著しく減衰した。しかし、薬理学的な手法では、予期せぬ副作用により結果に影響が生じている可能性も否定できない。そこで、次ハラスナイフによるhypothabmic suprachiasmatic fromtal cutを行い、外科的な手法により生体内におけるLH濃度を一定にすることにした。現在、手術技法の習熟を兼ねた予備実験を行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Ontogeny of circadian organization in the rat2009

    • 著者名/発表者名
      Yamazaki S.
    • 雑誌名

      J. Biol. Rhythms 24

      ページ: 55-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Clock mechanisms for seasonal adaptation : Morning and evening oscil lators in the sunrachiasmatic nucleus2008

    • 著者名/発表者名
      Honma S.
    • 雑誌名

      Sleep and Biological Rhythms 6

      ページ: 84-90

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Retinal pathways influence temporal niche2008

    • 著者名/発表者名
      Doyle S. E.
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad. Sci. 105

      ページ: 13133-13138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 生体リズムの分子機構2008

    • 著者名/発表者名
      吉川朋子
    • 雑誌名

      日本臨床 66(S2)

      ページ: 90-95

  • [図書] Experimental Endocrinology and Reproductive Biology2008

    • 著者名/発表者名
      Yoshikawa T.
    • 総ページ数
      85-102
    • 出版者
      Science Publishers

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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