DNAやヒストン(DNAが巻き付いている蛋白質)がメチル化やアセチル化などの修飾を受けると遺伝子の発現が変化することが知られており、これをエピジェネティクスと呼んでいます。本研究ではDNAメチル化阻害薬やヒストン脱アセチル化酵素阻害薬を用いたエピジェネティック治療が胃がん細胞においてmicroRNAという小さなRNA であるmiR-512-5pを誘導し、その標的であるがん遺伝子Mcl-1を不活性化することで細胞死を引き起こすことが示されました。microRNAを介したエピジェネティック治療が胃がんの新たな予防・治療戦略となることが期待されます。
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