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2008 年度 実績報告書

大学改革のためのナレッジマネージメント:その理論と実践

研究課題

研究課題/領域番号 19601004
研究機関一橋大学

研究代表者

松塚 ゆかり  一橋大学, 大学教育研究開発センター, 准教授 (80432061)

キーワードデータマネージメント / 教育統計 / 高等教育改革 / 教育経済学 / 教育組織管理
研究概要

大学において全学的ナレッジマネージメントを担うのは、学内のデータを集約・蓄積し、これを教育、研究、組織運営のために活用するインスティテューショナル・リサーチ(IR)部門-大学機関調査・研究部門-である。米国のIR関係者は、早くからIRにおけるナレッジマネージメント(KM)実践の必要性を指摘し、ナレッジマネージメントは、IRの代表的役割、すなわち、情報管理、分析、評価、調査研究に続く欠くべからず業務となった。本研究ではこれに着目し、IRが担うナレッジマネージメントの概念と機能のメカニズム、その期待すべき効果を明らかにすることに加え、大学教育における効果的情報運用のあり方と具体的メソッドを明らかにした。まず、同分野で顕著な進展がみられる米国IR機関並びに協会など10件を訪問した結果から、ナレッジマネージメントを支える理論、応用状況、活用の範囲とその効果、実践過程で生じた問題点や課題などを明らかにしている。次いで日本におけるナレッジマネージメント実践の試みを、社会科学系の国立大学法人で行われているIR業務を事例として報告している。KMの一つのモデルとして、データ収集方法、データ加工、定性ソフトを活用した各種調査のデータ化、分析モデルの開発とモデルの試行、定量ツールによる分析とその結果を紹介するものである。さらに、分析から得られた情報を「知」に還元し、その「知」がいかにして学内で共有されたか、もしくは共有され得るかを検討した。これらの作業を通し、学生、職員、大学運営全体にとって有用な情報は何であるのか、それらの情報をどのように収集し、分析し、まとめ、各々に配信していくべきか、さらに、それらの情報が最大限に活用されるためにはいかなるインターフェイスを整備するべきなのかを明らかにし、その結果を学内外のワークショップ、学会、報告書、論文、冊子などで発表した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] なぜ、教育と生活支援の連携強化が求められるのか-支援ニーズの実証分析から2008

    • 著者名/発表者名
      松塚 ゆかり
    • 雑誌名

      一橋大学・大学教育研究開発センター年報

      ページ: 64-81

  • [雑誌論文] Sustainability of For-profit Postsecondary Institutions for Non-profit Purposes : The Case of Corporate Universities in the U. S2008

    • 著者名/発表者名
      Matsuzuka, Yukari
    • 雑誌名

      Hitotsubashi Journal of Social Studies. Vol 40 No. 2

      ページ: 111-124

  • [雑誌論文] 履修パスウェイ、成績、進路-アウトカム指標で測る教育の成果-2008

    • 著者名/発表者名
      松塚ゆかり
    • 雑誌名

      一橋大学・大学教育研究開発センター年報

      ページ: 85-96

  • [雑誌論文] GPA制度本格導入を前に-単位取得構造と成績へのインパクト-2008

    • 著者名/発表者名
      松塚ゆかり
    • 雑誌名

      一橋大学・大学教育研究開発センター年報

      ページ: 97-104

  • [学会発表] 投資としての大学教育、消費としての大学生活2008

    • 著者名/発表者名
      松塚ゆかり
    • 学会等名
      生活経済学会関東部会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] 高等教育におけるパスウェイ分析の有効性-理論と実証-2008

    • 著者名/発表者名
      松塚ゆかり
    • 学会等名
      日本教育社会学学会第60回大会
    • 発表場所
      新潟教育大学
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] 大学における教育と学習データの分析法2008

    • 著者名/発表者名
      松塚ゆかり
    • 学会等名
      東京大学・大学経営・政策研究センター 政策ワークショップ
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      20080700
  • [学会発表] パスウェイとアウトプット指標で測る教育の成果2008

    • 著者名/発表者名
      松塚ゆかり
    • 学会等名
      大学教育学会第30回大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      20080600

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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