研究課題/領域番号 |
19601009
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
飯吉 弘子 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (00398413)
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研究分担者 |
渡邊 席子 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (60320579)
西垣 順子 大阪市立大学, 大学教育研究センター, 准教授 (80345769)
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キーワード | 教育学 / 教育系心理学 / 教授学開発 / キャリアデザイン教育 / 産業界要求分析 |
研究概要 |
本研究は、現在の大学が抱えるカリキュラム上の新課題であるキャリア教育を考える際に重要な、学生のキャリアデザインカとその形成についての、総合的かつ実践的研究を目指すものである。育成対象のキャリアデザイン力自体と外的環境の両面から大学のキャリア教育のあり方(含、カリキュラム・教育評価)を考えるとともに、キャリアデザイン力育成の方法論・教授法を研究・提案することも目指している。 キャリアデザイン力のなかでも知的側面(自己相対化力・自発的知的拡張力・批判的思考力等)に注目し、初年度の今年度は以下1から5の調査研究を進めた。1.学生のキャリアデザイン力発達の実態分析のためのプレアンケート調査を行い、次年度に行う本調査設計に役立つ分析を行った(担当:研究分担者・西垣)。また、2.キャリアデザイン力形成の分析のために、授業実践において、ゲーミング・シミュレーションの一手法である「人生すごろく」を用いた学生のキャリア観の探索的研究を行い、成果の一部を大学教育学会において発表した(担当:研究分担者・渡邊)。また、3.主要経済団体の教育提言の詳細分析を通して・産業界ニーズ変化と急速に変化する現代において必要性が高まっている力を考察し、大学教育段階で育成を目指すキャリアデザイン力の明確化を図り、その考察結果を著書の一部に反映した(担当:研究代表者・飯吉)。さらに、4.研究代表者と分担者が受け持つ授業(10科目12クラス)において各々キャリアデザイン力育成の実践的研究を進めるとともに、5.キャリアデザイン教育の教授法開発にむけて、米国で開催された第27回クリティカルシンキング国際年次大会や2007年キャリア開発国際大会への参加、および国内外のキャリア教育・開発や批判的思考力育成に関する教材や参考文献等の収集と研究を通して、国内外の教育実践事例研究や教授学研究を行った。
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