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2007 年度 実績報告書

アカデミック・ハラスメント環境評価基準の策定とそれを用いた点検評価方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19601010
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

御輿 久美子  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20106503)

研究分担者 赤松 万里  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60081171)
内田 由理子  詫間電波高等専門学校, 准教授 (90259945)
土家 琢磨  北海道大学, 工学研究科, 准教授 (40262597)
吉野 太郎  関西学院大学, 総合政策学部, 講師 (70324837)
キーワードハラスメント / 防止対策 / 点検評価 / アカハラ
研究概要

ハラスメントのない、研究・教育・学習・労働環境をつくるための点検評価基準の作成を目的として、平成19年度は、1)ハラスメント環境評価の基礎となる発生に関与する因子および2)ハラスメント防止ガイドラインについて検討をおこなった。
1)文系では、セクハラの発生が教育学や心理学関係の分野において多い。これは、師弟関係が強固に存続しているからと推察される。理工系の特徴として、業績の搾取が挙げられる。高専では、職員間のパワハラ、モラハラが多く、また、男社会であるため、環境型セクハラやジェンダー・ハラスメントも多い。私学では顧客志向があり、学生サービスとしての対応意識は強い。一例として、,試験結果の異議申立があげられる。
セクシュアル・ハラスメントと関連して、防止ガイドラインの中に、『指導・被指導関係にある教員と学生間の恋愛は、基本的にはセクシュアル・ハラスメントになる』という文言を入れるべきであることが確認された。
2)全国761大学の公式ホームページにおいて、ハラスメントに関するガイドラインが公開されている大学は245、公開されていない大学は475、不明41であった(2007年8月25日現在)。地域別のガイドライン整備状況(公開大学数/地域大学数)は、北海道42%(15/36),東北11%(5/45),東京都37%(48/131),関東(東京以外)27%(36/132),信越・北陸26%(11/43),東海49%(41/83),関西32%(47/146),中国・四国33%(22/67),九州・沖縄26%(20/78)で東北が著しく低い。
ガイドラインの種類を定義から次の5型に分類すると、(1)型【セクシュアル・ハラスメントのみ定義されている】:164大学、(2)型【セクシュアル・ハラスメントとアカデミック・ハラスメントの2種類の定義がある】:46大学、(3)型【セクハラ、アカハラ、パワハラ等3つ以上の定義がある】:55大学、(4)型【ハラスメント、あるいはキャンパス・ハラスメントとして一つに括っている】:31大学、(5)型【個々の事例の紹介のみで定義が見当たらない場合】:2大学であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 全国の大学におけるアカデミック・ハラスメント対策の現状と問題点2008

    • 著者名/発表者名
      御輿 久美子
    • 学会等名
      大学評価学会
    • 発表場所
      大阪府豊中市
    • 年月日
      2008-03-16
  • [学会発表] キャンパス・ハラスメント対応の現状と問題点2008

    • 著者名/発表者名
      吉野 太郎
    • 学会等名
      大学評価学会
    • 発表場所
      大阪府豊中市
    • 年月日
      2008-03-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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