虚血性筋肉痛を伝える侵害受容性感覚神経の電気生理学的解析

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19603014
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 疼痛学
• 研究機関: 杏林大学
• 研究代表者: 八木 淳一 杏林大学, 医学部, 講師 (90265760)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 神経科学 / 痛み / 後根神経節ニューロン / In Vivo Patch Clamp / 酸感受性 / 虚血性筋収縮 / 閉塞性動脈硬化症

研究概要

筋肉内部の血流が滞った状態(虚血状態)で筋肉を収縮させると、強い痛みが生じる。この時、痛みを伝える感覚神経は、筋肉組織で起こるいかなる変化を感知して興奮するのであろうか-そこで、筋肉を支配する感覚神経の性質を詳しく調べるため、ラットを用いた新しい実験方法を開発した。これまでに、痛みを伝える感覚神経の一部は、虚血による筋肉の「酸性化」を感知する可能性があることがわかった。今後も実験を継続し、虚血性筋肉痛の成り立ちを解明することが目標である

研究成果

• [雑誌論文] 麻酔下全動物標本による「骨格筋DRG ニューロン」のホールセルパッチクランプ記録
  • 著者名/発表者名: 八木淳一、小林靖、平井直樹
  • 雑誌名: Pain Research (印刷中)
  • 査読あり
• [学会発表] In vivo patch clamp recording from musculoskeletal DRG neurons in rats (2008)
  • 著者名/発表者名: J. Yagi, Y. Kobayashi and N. Hirai Hirai
  • 学会等名: 12th World congress on pain, Scotland
  • 発表場所: Glasgow
  • 年月日: 20080817-22
• [学会発表] 麻酔下全動物標本による「骨格筋DRGニューロン」のホールセルパッチクランプ記録 (2008)
  • 著者名/発表者名: 八木淳一、小林靖、平井直樹
  • 学会等名: 第30回日本疼痛学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20080719-20
• [学会発表] Classification of Cutaneous DRG neurons by In Vivo Patch Clamp Recording (2008)
  • 著者名/発表者名: J. Yagi, Y. Kobayashi and N. Hirai
  • 学会等名: The 3rd Asian Pain Symposium
  • 発表場所: Fukuoka
  • 年月日: 20080718-19
• [学会発表] Yagi : In vivo patch-clamp recordings of rat DRG neurons (2008)
  • 著者名/発表者名: J. Yagi
  • 学会等名: The Spring Pain Conference 2008
  • 発表場所: Grand Cayman
  • 年月日: 20080426-0303
• [学会発表] 虚血性筋肉痛における酸感受性イオンチャネル3(ASIC3)の役割 (2008)
  • 著者名/発表者名: 八木淳一
  • 学会等名: 第37回杏林医学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-11-15
• [備考] The 3rd Asian Pain Symposium, Jul.18-19 2008, Fukuoka にて、「ポスター賞」受賞
• [備考] 第30回日本疼痛学会、2008年7月19-20日、福岡にて、「優秀演題」に選出される