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2009 年度 自己評価報告書

自治体「不祥事」と法令遵守体制の構築に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19610004
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会秩序学
研究機関中央大学 (2008-2010)
東京大学 (2007)

研究代表者

礒崎 初仁  中央大学, 法学部, 教授 (40349212)

研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワード不祥事 / 法令遵守 / 自治体法務 / 監査 / 自治体官僚制
研究概要

分権時代を迎えて、自治体の運営が地域社会にもたらす影響が大きくなる中で、自治体内部の秩序のあり方、とりわけ「不祥事」に対する対策・対処の実態を把握するとともに、新たな法令遵守体制のあり方について研究することが重要となっている。
従来の自治体実務において、こうした不祥事は不運・不幸な出来事と受けとめられ、もみ消しが図られるか、それが難しい場合は偶発的な事件・事故として関係者のみを処分し、組織から排除(懲戒免職)するだけで、組織的な再発防止策や組織管理の改革を行うことはまれであった。また、従来の学問研究においても、こうした不祥事の現状、背景、対策について、理論的・実証的に分析した研究はほとんどみられない。
しかし、情報公開と「法化」という地域社会の急速な変化の中で、こうした不祥事を偶発的な事件・事故として片づけるのではなく、自治体組織の「病理」として、あるいは自治体組織と社会一般のギャップとして捉えて、法令遵守体制の構築と組織マネジメントの改革を進める必要がある。また、こうした理解や対策を進めるためにも、理論的・実証的な研究が必要不可欠になっている。
この研究では、自治体の「不祥事」及び「不祥事対策」について包括的な調査を行うとともに、新たな法令遵守体制の構築に向けて分析・提言を行う。具体的には、(1)不祥事の類型化、(2)自治体内部の秩序(慣行と意識)、(3)不祥事対策の類型化、(4)不祥事対策の選択を決める要因分析、(5)法令遵守体制の設計、(6)法令遵守と地域社会の秩序・政治構造との関係、(7)法令遵守体制の効果(実効性)などを明らかにする。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2010 2009 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 執行法務の実践-法の実効性をどう高めるか2010

    • 著者名/発表者名
      礒崎初仁
    • 雑誌名

      月刊自治フォーラム 605号

      ページ: 50-60

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自治体立法法務の課題2009

    • 著者名/発表者名
      礒崎初仁
    • 雑誌名

      ジュリスト 1380号

      ページ: 85-92

  • [雑誌論文] 政策法務のための組織編制2009

    • 著者名/発表者名
      金井利之
    • 雑誌名

      法律のひろば(ぎょうせい) 2009年4月号

      ページ: 31-37

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本の検査行政と『専門性』-金融検査行政を素材として-2008

    • 著者名/発表者名
      伊藤正次
    • 学会等名
      日本比較政治学会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      2008-06-21
  • [図書] 自治体における公正で透明な事務執行をめざして-都市自治体の法的整合性確保に関する調査研究最終報告書-2009

    • 著者名/発表者名
      日本都市センター編(担当:阿部昌樹, 金井利之)
    • 総ページ数
      6-16、48-55
    • 出版者
      日本都市センター
  • [図書] 法的整合性確保に向けての多面的検討2009

    • 著者名/発表者名
      日本都市センター編(担当:金井利之, 阿部昌樹)
    • 総ページ数
      19-22、127-130
    • 出版者
      日本都市センター
  • [図書] 自治体法務改革の理論2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木庸夫編著(担当:田口一博, 礒崎初仁)
    • 総ページ数
      78-99, 100-126
    • 出版者
      勁草書房

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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