研究課題/領域番号 |
19611006
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
谷 直樹 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (40159025)
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研究分担者 |
曽根 良昭 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60145802)
篠田 美紀 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 准教授 (10285299)
碓田 智子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (70273000)
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キーワード | 博物館学 / 生涯学習 |
研究概要 |
日本の博物館の中で、歴史系博物館は6割を占めるが、1館あたりの入館者数は最も少ない。しかし少子高齢社会の到来とともに、昔の暮らしや地域史への関心が高まり、生涯学習支援の役割がますます大きくなっている。本研究は歴史系博物館が生涯学習分野で果たしている役割の現状を把握し、先進的な博物館活動に学びながら、とりわけ常設展示を活用した生涯学習プログラムの開発とその効果の評価を行うものである。 本研究は、(1)先進的な学習プログラムのリサーチ、(2)新規のプログラムの開発、(3)モデル事業の実施と評価、という3つの柱を立てて、歴史系博物館を学際的で多彩な視点から検討し、博物館活動の活性化に寄与することを目的としている。本年度は最終年度に当たり、研究のまとめを展望した研究を行った。 (1)では先進事例として高知県、香川県、愛媛県、山梨県、千葉県、埼玉県、茨城県などの博物館を調査し、常設展示や普及啓発における生涯学習プログラムの資料を収集した。(2)は子ども・大学生・高齢者の別にモデル的な学習プロイグラムを企画し、世代間の交流の可能性も検討した。とくに小学生の学校教育と連携した学習プログラムを開発した。(3)は大阪市立住まいのミュージアムでモデルプログラムを企画し、小学生向け学習プログラムの教員による評価、小学生を対象にした「夜の町家体験」や「子どもあきんど体験」、大学生を対象にした教育用軸組模型による学習プログラム、高齢者を対象にした回想法などを実施し、アンケートとヒアリングを併用してその効果を測定した。最後に前年度の実践・評価も含めて、研究のまとめを行った。
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